内容説明
新生日本、世界最大の軍事国家ロシアと陸海で激突!旅順要塞攻防戦、満州平野の総力戦、日本海海戦など、全世界を驚愕させ、近代日本の方向を決定づけた日露戦争の全過程を豊富な記録写真と共に追う決定版・全史。
目次
第1章 なぜ日露戦争は起きたのか―領土拡大に走る日本とロシア
第2章 ロシア艦隊を撃滅せよ―「旅順口閉塞作戦」成功せず
第3章 日本軍苦闘の進撃―鴨緑江、金州・南山総攻撃
第4章 旅順攻囲戦と黄海海戦―要衝・旅順をめぐる陸海の激闘
第5章 遼陽・旅順の二大総攻撃―壊滅した旅順のロシア軍
第6章 日露の果てしなき消耗戦―沙河から奉天へ、史上最大の会戦
第7章 Z旗揚がる、日本海海戦―世界を驚嘆させた日本の完勝
第8章 ポーツマス講和会議―講和談判を有利にした樺太攻略
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東雲
7
ドラマ版の『坂の上の雲』も観終わったので、おさらいと相違点をザッと調べるために。薄さのわりに細かいので本当にザッとだけど。日露戦争開戦のあらましはバッチリ覚えた。司馬さんの乃木将軍の作戦批判は確かに言い過ぎかもしれないが、そこは読者が怠慢しなければ事実がわかるので、作品として評価すればいいかと。なかなか仕掛けない軍部に対する国民の批判は今も昔も変わらない。”勝てば官軍負ければ賊軍”。2013/11/02
mazda
0
「ニッポン」がまだ若かった時代。 江戸という時代に生まれた子が、世界に翻弄されても必死に生きている。 『ただひたすらに坂の上を見ている』と言う司馬さんの言葉を思い出す。 その必死さが、見ていてもはや痛ましい。 でも何故だか何度も見てしまう。 2014/07/22