内容説明
大山康晴、升田幸三、山田道美、花村元司…。勝負師たちの熱いドラマが迫真の観戦記で甦る。
目次
紳士棋士・二上の勝負根性
山田、千日手指し直し局を制す
同価値のふたつの手
升田、復帰戦を飾る
内藤新八段、A級デビュー戦を飾る
まさかの四連敗―「升田将棋」に殉ずる
病身の天才棋士
怪腕・花村、相振り力戦を制す
挑戦権を懸けて
妖刀・花村、理論家を翻弄〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
20
昭和の大名人、大山ー升田戦をはじめとする、名人戦、A級順位戦の観戦記。印象度B 大山と升田による最後の名人戦(昭和46,1971年)。第3局は升田の一番の好局といわれていて、その項だけ読んだ。 この将棋は春日部将棋道場で棋譜並べした将棋。元来「嵌め手の奇襲」でしかなかった早石田を「升田式石田流」として蘇らせ、名人戦で大山相手に、しかも後手番でぶつけたというドラマチックな対局。94手目 ▽3五銀! という、相手の角のラインに銀が下がる、という名手が出たことで有名。同角とするしかないが、角を引き付けて2023/11/16
てらさか
1
升田以外の観戦記もある。じっくりと勝負の様を描写してあるので、結果知っててもどっちが勝つかハラハラしてしまった。2019/07/21
根室
1
灘、花村、升田、山田。この時代のA級棋士には個性的な人が多い。 加藤一二三さんもいるが、この本では特に面白いエピソードはなかった。 棋譜は16局収められていて、その中に矢倉や四間のような真面目な将棋はあまり見ない。振り飛車や相掛かりの力戦将棋が多かった。序盤だけじゃなくて 中盤以降も現代の将棋と指し方が違うような気がする。でもどの辺がと言われても自分はヘボだからうまく言えない。 2巻目「名人は幻をみた」、よりも指し手の解説が詳しかった気がする。2012/04/22
根室
0
花村の華麗な捌き 升田の石田流 2012/04/24