内容説明
すべての駒を生かす発想法。もし二歩が許されたら?もし歩がなかったら?将棋の駒の働き・特性を意表を衝く創作図をもとに理論化し、その応用の仕方・組み合わせ方を実戦を題材に提示する。理論から実戦へ、プロの最前線から基本原理へ―。すべての将棋ファンに贈る究極の「理論と実戦」の書。
目次
第1章 歩 その多様性
第2章 香 その直進性
第3章 桂 その意外性
第4章 銀 その機動力
第5章 金 その信頼感
第6章 角 その総合力
第7章 飛 その攻撃力
第8章 玉 その存在感
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そり
12
8種の駒について、それぞれ20ページ配分。ただし、歩兵に関しては80ページ割かれている。一つずつしか進めない駒なのに、やはり数は力なりといったところか。香車は対抗形の場合、片方が攻めでも守りでもなくなる、になるほど。角行は盤面の決まったところにしか動けないので、王将がそのルートに入らないように注意しよう。▼気付きは多かった。初心者の方が駒を動かせるようになったら、羽生さんの「上達するヒント」と合わせて読むとちょうどいいかもしれない。2013/08/24
こまごめ
2
駒の特性についてわかっているようでわかっていないお話。谷川先生のサイン本なので家宝です。2022/06/09
あなあき
1
まえがきで谷川浩司は次の様に述べている。「将棋の駒は自分自身の化身なのだ。その駒を使って自由に自分の気持ちを表現する。将棋を指す本当の喜びもそこにある〜上級者には高度な将棋の本質を、中級者には一層の飛躍のための考え方を、初級者には効率よく上達するための秘訣を伝えたい」。全8種類の駒に各々1章を割いて具体例を挙げながら、盤上に置かれる位置の優劣や駒そのものの特性を詳細に展開。各章の最後に実戦例が何局か示されているのだが、それの内容が「非常に濃い」。特に飛車の章の「妙な王手飛車」なんかは、とても印象に残った。2013/07/01
STA
0
駒別、能力の解説が主。 使い方をすこしだけ書いている…って感じの本。 好き嫌い分かれるだろうなぁ。 とりあえず、面白くはあったが、すぐに役に立つかというと、Noかなぁ…… 自分の考え方の基本になっているとは思うし、初心者が読んでもよいと思う。2011/05/01
numainu
0
評価C2003/05/26