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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
20
本書は種村季弘による画家の評伝と作品論のついた、ゾンネンシュターンの画集。ゾンネンシュターンは、種村をはじめとして、澁澤龍彦、瀧口修造などが日本に紹介したシュールレアリスムの画家。もっとも、本人にはシュールレアリスムの自覚はないかも知れないが。「あらゆる歴史上並びに同時代の様式種から完全に無縁」(ビハルジーメリン)と評されているほどだから。月、うずまき、へび、曲線、シンメトリーを偏愛し、これらは頻繁に登場する。また、もう1つの特徴は、ひたすらに水溶性色鉛筆で描くこと。初期のものを除いては色彩も美しい。2013/02/13
六波羅
5
澁澤龍彦曰く『色鉛筆の預言者』性がまだ陰に隠されず、太陽光を浴びてギラギラ輝いていた時代。それがこの狷介な老画家の理想の世界だった。ヒエロニムス・ボスのように自分の理想を色鉛筆で描いた。片や陰鬱に片や享楽的に。しかし老画家は自分の幻想世界が認められることを天に呪った。それは作品が四散する事を意味していた。「もう見せるものは、これだけだ」と、病院のベッドの上でズボンを下げ尻を客に見せた。アウトサイダーアーティストの面目躍如である。
いわし
1
素晴らしい 狂気と現実の淵2014/02/22
taito_
0
人生の道化ランナー 2012/01/31