内容説明
垂直性から水平性へ、沈黙と孤立、極限の歌とユーモアをたたえて、詩はゆっくりと地上に降り立つ。七〇年代、「誤解」など壮年期の代表的詩集四冊と、「詩人のノート」など自在な散文作品を収録。
目次
詩(誤解;水半球;小鳥が笑った;スコットランドの水車小屋)
散文(詩人のノート;アメリカからの手紙―詩と批評Cより;詩の歓び―ジャスト・イエスタディーより;追悼文―未刊行エッセイ)
感想・レビュー
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法水
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詩集『誤解』『水半球』『小鳥が笑った』『スコットランドの水車小屋』およびエッセイ『詩人のノート』『アメリカからの手紙』「詩の歓び」(『ジャスト・イエスタディー』より)を収録。年代で言うと1970年代後半から1980年代前半にかけて。当時、田村さんは鎌倉に住んでいて、詩やエッセイにもたびたび地名が出てくる。鎌倉には先日行ったばかりだけど、行く前に読めばよかった。全体的に詩にしてもエッセイにしても、1巻に収録されたものよりも読みやすくなっているような気がした。やたら魚座であることに拘っているのが意外。2014/08/31