出版社内容情報
ルポルタージュ文学の第一人者が、40年におよぶ取材をもとにアフリカ諸国の断片を鋭く切り取り、個人的な体験と庶民の視線から二十世紀後半のアフリカの本質をえぐりだす。本邦初訳。
内容説明
ポーランドの新聞・雑誌・通信社の特派員として世界各地を駆けめぐり、数々の傑作ルポルタージュを上梓した著者による、小説よりも奇なるアフリカ取材の集大成。数十万人が山刀で切り刻まれた大虐殺の要因を解説する「ルワンダ講義」や、現代アフリカ史上最も有名な独裁者の素顔に迫った「アミン」、アフリカ最大の青空市場の人間模様を描いた「オニチャの大穴」ほか、1958年にはじめて寒冷の地ヨーロッパから炎熱の地へと降り立った著者が、以後40年にわたってアフリカ各地を訪れ、住民と交わした生きた言葉をもとに綴った全29篇の文学的コラージュ。待望の本邦初訳。
目次
始まり、衝突、一九五八年のガーナ(ガーナ編)
クマシへの道(ガーナ編)
氏族の構造(ガーナ編)
ぼくは、白人だ(タンガニイカ編)
コブラの心臓(タンガニイカ/ウガンダ編)
氷の山のなかで(ウガンダ編)
ドクター・ドイル(タンガニイカ編)
ザンジバル(ケニア/タンガニイカ/ザンジバル編)
クーデター解析(ナイジェリア編)
ぼくの横町、一九六七年(ナイジェリア編)〔ほか〕
著者等紹介
カプシチンスキ,リシャルト[カプシチンスキ,リシャルト][Kapu´sci´nski,Ryszard]
1932‐2007。旧ポーランド領ピンスク生まれ。第二次世界大戦中に一家でワルシャワに逃れ、50年、日刊紙でジャーナリストとして働きはじめる。ワルシャワ大学卒業後は、日刊紙や週刊誌、国営ポーランド通信社の特派員として、アジア、アフリカ、中南米、中東諸国などを精力的に取材。中米のサッカー国際試合を契機とした戦争を取材した表題作を含むルポルタージュ集『サッカー戦争』(78)や、エチオピア革命を題材とした『皇帝ハイレ・セラシエ』(78)によって、世界的に名を知られるようになる
工藤幸雄[クドウユキオ]
1925年大連生まれ。東京大学仏文科卒業、インディアナ大学大学院修士課程中退。共同通信記者、ワルシャワ大学日本学科講師、多摩美大教授を務めた
阿部優子[アベユウコ]
1974年鹿児島県生まれ。東京外国語大学ロシヤ・東欧語学科ポーランド語専攻卒業、ワルシャワ大学ポーランド文献学部研究生を経て、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士課程にてタンザニアのバントゥ諸語を研究、同課程修了(学術博士)
武井摩利[タケイマリ]
1959年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
藤月はな(灯れ松明の火)
zirou1984
ヘラジカ
ぱせり