精霊たちの家

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精霊たちの家

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  • サイズ B6判/ページ数 586,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309709598
  • NDC分類 963
  • Cコード C0397

出版社内容情報

不思議な力をもつ少女クラーラは、美しい姉の死から9年間の沈黙の後、姉の婚約者と結婚し、精霊たちが見守る館で暮らしはじめる。三世代の女たちの運命を描く、驚異と幻想に満ちた傑作。

内容説明

不思議な予知能力をもつ美少女クラーラは、緑の髪をなびかせ人魚のように美しい姉ローサが毒殺され、その屍が密かに解剖されるのを目の当たりにしてから誰とも口をきかなくなる。9年の沈黙の後、クラーラは姉の婚約者と結婚。精霊たちが見守る館で始まった一族の物語は、やがて、身分ちがいの恋に引き裂かれるクラーラの娘ブランカ、恐怖政治下に生きる孫娘アルバへと引き継がれていく。アルバが血にまみれた不幸な時代を生きのびられたのは、祖母クラーラが残したノートのおかげだった―幻想と現実の間を自在に行き来しながら圧倒的な語りの力で紡がれ、ガルシア=マルケス『百年の孤独』と並び称されるラテンアメリカ文学の傑作。軍事クーデターによって暗殺されたアジェンデ大統領の姪が、軍政下で迫害にあいながらも、祖国への愛と共感をこめて描き上げた衝撃のデビュー作。

著者等紹介

アジェンデ,イザベル[アジェンデ,イザベル][Allende,Isabel]
1942年、ペルー生まれ。3歳のとき両親が結婚を解消、母とともにチリの祖父母の家で暮らす。高校卒業後、国連機関に勤めたのち、雑誌やテレビでジャーナリストとして活躍。62年に結婚、翌年長女パウラが生まれる。73年、叔父にあたるサルバドール・アジェンデ大統領が軍事クーデターで暗殺され、自身も職を追われるなどの抑圧を受けたためベネズエラに移住。そこで執筆した『精霊たちの家』が、スペイン語圏をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ諸国で絶大な反響を呼ぶ

木村榮一[キムラエイイチ]
1943年、大阪府生まれ。神戸市外国語大学卒業。現在、同大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

187
世界文学全集完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11684481?sort=book_count&order=desc 第十九弾Ⅱ-07です。 本巻は、チリ人作家の代表作、超長編、母娘孫の一世紀に渡る大河ドラマ、読み応えがありました。 続いてⅡ-08へ。 https://www.kawade.co.jp/np/special/3677774465/2021/09/07

藤月はな(灯れ松明の火)

95
ジプシーを描いた『本を読む人』同様、チリの動乱期とクラーラ一家との事を描いたようなこの本も、しなやかに逞しく、息抜き、受け入れていく女達が印象的だ。「マチョ」を体現しているようなエスティバーン、ゲリラとして戦ったミゲルなど、男らしい男は印象が薄っぺらい。対し、『オーメン』のように首をスパンと吹っ飛ばされたニベアの首を取ってきて吐く運転手に対し、ニベアの首を綺麗にするクラーラ達や拷問や輪姦されても励まし合う獄中の女達、最愛の人の堕胎に手を貸しても一生、愛し続けたハイメに私は胸を打たれる。2017/04/03

James Hayashi

43
南米チリを舞台とした女性3世代に渡る大河小説。国名や実名はないが時代は20世紀初頭頃から1973年のピノチェトによるクーデターまで。入りづらい出だしだが2章目からはどっぷり入り込む。570pビッシリの長文だが判りやすく読みやすい。タイトルからファンタジー系かとも思ったがかなり現実的。日本とは異なる南米の気質や文化を感じながら、時代の流れに沿って生きる人物たちがなんとも魅力的で世界的ベストセラーである事をうかがわせる。著者は昨年Japanese loverという作品を出している。続く→2017/08/27

syota

36
19世紀末から1973年までのチリを舞台にした一族の年代記。出だしこそ精霊や予知など魔術的要素が目につくが、現代に近づくにつれてそういった要素は希薄になり、リアリズムが全面に出てくる。架空の集落に視点を固定した『百年の孤独』と比較すると、舞台があちこちに飛ぶ分印象が散漫になるきらいもあるが、それを補っているのが終盤の圧倒的な迫力。世界で初めて公正な選挙によって誕生した社会主義政権(アジェンデ政権)に驚愕し手段を選ばず引きずり倒そうとした勢力の暗躍や、米国の介入による軍事クーデターとその後の凄惨な弾圧は⇒2020/05/04

ドン•マルロー

34
表題からファンタジー要素の強い作品をイメージしていたが、内容はいささか趣を異にするようだ。むろん、本作がいわゆるマジック・リアリズムの系譜に属する作品であることはまず間違いない。作品世界にはラテンアメリカ文学らしい、幻想と珍奇な人物たちで溢れている。精霊たちの存在もそうだろう。にも関わらず、読後に感じられるのは重厚なルポルタージュを読み終えたときのような、あの感覚なのだ。寡頭政治による血と暴力。作品が訴えるのはその悲惨さと歴史についてなのである。そこには著者自身の生きた人生が多分に反映されているようだ。2016/02/17

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