世界100物語〈1〉おしゃべりな小説

世界100物語〈1〉おしゃべりな小説

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309708713
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0397

内容説明

文豪モームが選んだ心に届く100の名作。いちどは読んでおきたい傑作短編の宝庫。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

112
モームが選んだ世界文学の短編100篇を徐々に読んでいこうと思っています。モームには長編の世界の十大小説という評論がありますが、これは作品集です。ここには10の作品がありますが、4つは既読でしたが、そのほかの作品で結構印象に残ったり楽しめるものがありました。バルザックは長編ばかりではなくこのような短編にも傑作があるのがわかります。モーパッサンも負けますね。エッシェンバッハの作品も印象に残ります。2018/03/16

藤月はな(灯れ松明の火)

84
遂に手を出してしまったサマセット・モー厶編纂の『世界100物語』。今年はこのシリーズの読破が目標に仲間入りしました。とは言え、3篇は既読。「二人の牛追い商人」は小さな諍いが互いの国民性の沽券が相まって大変な事態になる物語だ。しかも前日に予言がなされていた事から、物語上、どうしようにも逃れられないという事が分かるのが救いがない。しかし、その背景にはアイルランドとイギリスの関係があるということを忘れてはならない。「リップ・ヴァン・ウィンクル」はリップが自分を虐げていた奥さんが亡くなった事に安堵した場面に共感。2019/01/07

春ドーナツ

13
通俗的だけれど、ふと思う。アンソロジーとは読書における「コンパ」ではないか。たくさんの方たちと知り合いたい。その中に意気投合できる素敵な人がいたら、めっけものだ。相手は小説なので心が煩わされることもない。初めて会った人たち:ウォルター・スコット、バルベイ=ドールヴィリー、E・エッシェンバッハ、ブレット・ハート 意中の人:フローベール 昔、同じモームの「世界の十大小説」片手に10篇の長編小説に挑戦したけれど、久しぶりに100篇の短編小説を登攀しよう。初めて会った人が意中の人となりますように。2018/05/26

loanmeadime

11
サマセット・モームが集めた欧米の100の物語のうち10篇の短篇とモームによる長めの解題からなる一冊です。少しづつ読み進めてきました。ポーの「黄金虫」とバルベー・ドールヴィーの「深紅のカーテン」は知ってましたが、他は全部初読み。傑作揃いの中でも、フローベールの「純な心」が心にしみました。女中のフェリシテのまるで聖女のような最期は心洗われるものでした。邯鄲の夢にも似たアーヴィング「リップ・ヴァン・ウィンクル」も面白かったです。2020/10/13

きりぱい

8
モームには、読んだほうがいいよと編まれた十大小説があるけれど、こちらは、モームの好きだけを集めた短編100選(のうちの11篇を含む第1巻)。怖すぎる「ラ・グランド・ブルテッシュ」、犬好きならずとも胸が痛くなりそうな「クラムバムブリ」、そしてこれだけが既読だった「黄金虫」、この辺りがモームの好みに賛同出来た作品でした。2010/02/08

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