目次
滞欧日記
未刊行旅行ノート
雑纂
書簡
アンケート回答
ロールシャハ・テスト
図版キャプション補遺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梟をめぐる読書
3
1970年分の旅行ノート(『滞欧日記』)が含まれているので、全集の進行度に合わせて先に読了。ほかに三島由紀夫宛の書簡やアンケート回答、五〇年代の初期雑纂など何らかの事情で全集22巻には入らなかった文章を収める。なかで興味深いのは、澁澤龍彦を被験者としたロールシャハテストの記録。抽象的なフォルムに対する解釈姿勢やテスター(≒読者)の診断に先んじての自己規定など、そこには彼の文章に見られた無意識の特性ともいうべきものが顕著に現れている。澁澤龍彦には自己演出癖があったが、しかし少なくともそこに、嘘はなかった。2013/07/01
季奈
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白線浪人時代に編集者としてアルバイトをしていた澁澤。 その時期の文をよく見つけたと思う。 しかし、アガサクリスティも回答した謎の同人誌『くまさんあたしをたべないで』とはどのような同人誌だったのだろうか。2022/02/19
