渋沢龍彦全集〈7〉

渋沢龍彦全集〈7〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 564p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309706573
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0395

目次

狂王
異端の肖像(二十世紀の魔術師;生きていたシャルリュス男爵;バベルの塔の隠遁者;幼児殺戮者;恐怖の大天使)
ホモ・エロティクス(エロティック文学史のための序説;映画におけるエロティック・シンボリズムについて;恐怖映画への誘い;わたしの処女崇拝 ほか)
補遺 一九六六―六七年(わたしのボオドレエル像;アンドレ・ブルトンの鍵;天使のジャンよ、瞑すべし;ユイスマン『さかしま』のあとがき ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梟をめぐる読書

5
各人それぞれが澁澤自身の鏡像であるかのような〝絶対の探求者〟ばかりの評伝を集めた『異端の肖像』、同時代の世相や文化をあくまでエロス的な観点から眺めて考察した『ホモ・エロティクス』ほか、六六年から六七年までの補遺を収める。六〇年代的〝異端〟を標榜しながら陳腐化しない、絢爛たる文章群。充実した補遺や拾遺から、この頃すでに稼業としての安定期に入っていた事が窺われるが、六三年にはコクトーが、六六年にはブルトンが逝去しており、学生時代からの偶像を相次いで喪った心境には、じつは穏やかならざるものがあったかもしれない。2013/06/20

のい

0
異端の肖像のみ

季奈

0
これらが書かれた五十年前と比較し、現代は性差に寛容になり、ある程度は自由な選択が許される時代となった。 しかし、私は男女間の合一が進むにつれて、精神的な性の本質が、無味乾燥な画一化に処されることを危惧している。 我々は生を受けた瞬間から、まず性別という役割を演じ始めるが、どうしてもそこにナショナリズムや、本能へ従属する幸福があるように思えてならないのだ。 福田恆存の言を借りるのであれば、「私たちは自己の宿命のうちにあるという自覚においてのみ、自由の溌剌さを味わえる」のである。2020/10/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/618620
  • ご注意事項