澁澤龍彦全集 全24巻

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澁澤龍彦全集 全24巻

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

20
2007年の10月から毎月1巻ずつ読み始めた『澁澤龍彦全集』も、今月でついに全22巻、読了した。当初はこのボリュームに「はたして読みきれるか」と弱気になったもんだ。ところが読み始めると、あまりのおもしろさに毎月が楽しみでしかたなかった。もちろん難解なものもあったけど、決して読者を突き放さない澁澤のユーモア溢れる文体に助けられ、気付くと全巻読了。読み終わってまず思うのは、澁澤龍彦という名の小宇宙の、これはごくごく一部に過ぎないのだという実感。これからというところでいきなり幕が下りた、そんな寂しさだ。2009/07/29

梟をめぐる読書

19
4月の下旬から読み始め、8月上旬に読了した。好きな作品を好きな順に、ではなく厳密に編年体で辿ることで、少しはリアルタイムの読者に近い読み方ができたのではないかと思う(特に『思考の紋章学』と『胡桃の中の世界』の衝撃は大きかった)。自らのインファンテリズムを貫く「変わらない作家」として見られる事も多い澁澤龍彦だが、実際には全年代を通して〝変貌〟を遂げ続けていたのであり、それがなければ『高丘親王航海記』のような畢竟の作は書き得なかった。だが「常に変わり続ける」とは、或いは「変わらないこと」の謂いでもあるのか。2013/08/02

Hiro. T

0
若さあったからこそ読み通せた全集 もう一度読み返したい

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