内容説明
自己とはなにか、生命とはなにか。現代人のための哲学入門。生命・歴史・人間・社会・政治・愛・死…現代哲学の巨人が、13の主題を中心に、平易に、みずから思考し決断する勇気と英知を指し示したユニークな哲学入門書。
目次
1 宇宙と生命
2 歴史と現代
3 根本知識
4 人間
5 政治的討論
6 政治における人間の生成
7 認識と価値判断
8 心理学と社会学
9 公開性
10 暗号
11 愛
12 死
13 世界における哲学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまやま
8
本人が出演した13回のテレビ放送をまとめた本。よって、非常に読みやすい。松浪信三郎さんの訳もすばらしいのだろう。通常の哲学部分の解説に加え、政治的討論をいくつか挟んでいる。政治における人間の生成を論じた章では、「われわれは、あたかも自由が自明のことであるかのように軽率にふるまうべきではない。そもそも、われわれは、政治的自由が人間の本質に根ざしているという命題を、固持することができるであろうか。」と語るが、これは第二次大戦中の生活を振り返り、紙一重で生を得たヤスパースならではの言葉に思えた。2019/06/11
れんきゅう
0
人間にとって、自由こそが本質的なものであるということ。政治的自由を守ることの大切さを考えさせられました。2017/12/24
Yuusuke Kaneko
0
面白い2015/09/22