内容説明
その思考を爆発させた奇跡的な後期テクスト群をはじめて集成。その生の総決算『アルトー・モモのほんとうの話』、盟友に否をつきつけオカルトを呪詛する『アンドレ・ブルトンへの手紙』、そしてアルトーの全面的な「戦い」の記録であり、壮絶な思考の増殖の過程そのものである膨大な「ノート」から編んだ『カイエ』を収録。
目次
アルトー・モモのほんとうの話
アンドレ・ブルトンへの手紙
カイエ1945(フランスの聖なる原理への回帰;親愛なるソランジュへ ほか)
カイエ1946(ロベール・デスノスの『星の場所』;思うに“虚言症”は ほか)
カイエ1947(なぜバルテュスの絵からは;動かないページ上の形象たちは ほか)
カイエ1948(存在たちは;魔術にかかると)
著者等紹介
アルトー,アントナン[アルトー,アントナン][Artaud,Antonin]
1896年9月4日、父アントワーヌ=ロワと母ユーフラジー・ナルパの長子として生まれる。5歳のとき、脳脊髄膜炎を患い、一命をとりとめる。1921年、俳優としてデビュー。1924年、ジャック・リヴィエールとの往復書簡発表。シュルレアリズム・グループに参加。27年に離脱。1932年、「残酷の演劇宣言」。34年、「ヘリオガバルス」。36年、メキシコに、37年、アイルランドへ旅し、そこからフランスに強制送還され、その後、46年まで精神病院に監禁される。47年、「アルトー・ル・モモ」、「ヴァン・ゴッホ」刊行。48年、「ヴァン・ゴッホ」でサント・ブーヴ賞、一方、ラジオのための「神の裁きと訣別するため」は放送禁止となる。同年、3月4日、イヴリーの療養所にて死去。「思考の不可能性」を思考し、「残酷の演劇」を提唱しつつ、西欧近代からの脱却を試みた、その分類不可能な表現の軌跡はますます影響力をもち、様々な読解が続けられている
宇野邦一[ウノクニイチ]
1948年生まれ
鈴木創士[スズキソウシ]
1954年生まれ
荒井潔[アライキヨシ]
1963年生まれ。防衛大学校準教授。文学博士(パリ第四大学)
佐々木泰幸[ササキヤスユキ]
1965年生まれ。立教大学文学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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保山ひャン
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