内容説明
日々時々を追った詳細な生活事項と作品活動、中也自身の手紙や文章、肉親知友の証言、エピソード、没後史、２５０点の写真図版を組み合わせて浮彫るヴィジュアル版作家読本。
目次
第１章 幼年期
第２章 少年期
第３章 出会いと別れ
第４章 「朝の歌」から『白痴群』へ
第５章 『山羊の歌』の時代
第６章 『在りし日の歌』の時代
第７章 没後史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
118
１冊かけて丸々、作家の年表を詳細に書かれた本。中原中也の生活、作品、時代背景、手紙や肉親や友人からの証言などで構成されているエピソードも豊富。中也のどの詩がどんな状況の時に作られたのかを知るのは、とても興味深くありがたいことだと思った。「骨」という自分の死後を描いた詩が上野孝子との新婚時代に作られたのは意外だったが、幸せな時に幸福な詩はなかなか作れないもので、大切に守りたい存在があるからこそ、逆に自分の死後を想ったのは今ならなんとなくわかる気がする。 2014/04/16
