内容説明
「「あの人の話はいつも面白い」「いいネタ、持ってるなあ」…ラジオやテレビ、あなたの周りでも、面白いトークをする人っていますよね。私はこれまで放送作家として、いろんな方のトークの傍にいました。そこで考えたことをまとめたのがこの本です。なにかの役に立つかどうかはわかりませんが…でも、トークを楽しんでもらうことはできると思っています」―数多の才能を見出した作家が、ついにその術を皆伝。
目次
第1章 「面白いトーク」という呪縛
第2章 トークの構造
第3章 「つまらない」にはワケがある
第4章 トークの「切り口」
第5章 トークの「語り口」
第6章 「ニン」に合うトークとは?
第7章 トークの居場所
著者等紹介
藤井青銅[フジイセイドウ]
1955年生まれ。23歳で第一回「星新一ショートショートコンテスト」入賞後、作家・脚本家・放送作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホッパー
55
3人のフリートークを添削して、その結果を見るというコーナーが面白い。自分の普段の話も同じ観点で磨いてみよう。2024/04/07
yutaro sata
30
喋るときに、面白い話とか、オチとか、そういうことを考え過ぎないように。 体験したことを、自分の視点で、こういうところに興味を持ったんだ、と熱量を持って伝えればいいんだと。 途中で、青銅さんのトークレッスンがあるのだけど、ああ、こうやってトークを人前で披露できるものに直していくんだ、という感動がある。 せっかくあなたが喋るんだから、他人の事とかではなく、あなた自身の話をしてください、というくだりでは、嬉しくてなのか安心してなのか分からないけど、思わず泣きそうになってしまった。2024/04/29
タルシル📖ヨムノスキー
21
作家・脚本家で放送作家でもある著者が、その経験から「面白いトーク」のコツを伝授してくれる本。実は私、「スタンドFM」で本の紹介番組をやろうと思って何回か録音してみたのですが、テクニック以前の問題でどうもうまくいかない。というかそもそも最初に何を話したらいいのかわからなくて詰まってしまうという状態で早々に根を上げてしまったという経験がありまして…。まぁとにかく「笑える話」と「面白い話」は違うということ。「ニン」に合ったお喋りを意識する。あとは台本はメモ程度にすることを意識しながら修行して、いつかリベンジを!2024/12/08
すいへい
12
仕事や芸事の学び方で「盗め」という職人的、体育会的な考えは、言語化できていないだけ。この指摘にはすごく共感した。欺瞞の正当化なのだ。もちろん、慣れるまで場数を踏むのは必要だが、あいまいな感覚だけで無責任な仕事してる人がいかに多いことか2024/07/11
sekkey
12
自分のありふれた日常の出来事でも他人にとっては新鮮で面白い「トーク」に十分なり得る。臨場感やどうしてそうなったのかの理由も添えて話せば思いのほか盛り上がる「トーク」の出来上がり。著者の青銅さんは大御所の放送作家なのに、その語り口は謙虚で優しくユーモアに溢れ心地良く読み通せる。2024/03/03