出版社内容情報
そもそも宗教とは何かと問いつつ、一神教の歩みを辿る宗教思想史講義。スコラ学から、宗教改革、近代国家の形成、アメリカ合衆国成立、ナチズムの世界観、イスラム主義の興隆までを描く下巻。
著者情報
1974年生まれ。宗教学・思想史専攻。博士(文学)。現在、埼玉大学非常勤講師。『グノーシス主義の思想』『オウム真理教の精神史』『現代オカルトの根源』『宗教学(ブックガイドシリーズ基本の30冊)』など。
内容説明
複雑な宗教史を鮮やかに解き明かす、決定的書物の登場。下巻では、中世末期のキリスト教世界に花開いた、スコラ学から話が始まる。学問の隆盛は、従来の信仰を内破させる作用をももたらし、宗教改革の運動が勃発。その混乱を抑止するため、人工的な国家に主権を付与するという思想が提唱される。こうして誕生した主権国家という「新たな神」は、急速に成長し、近代の最強国アメリカを成立させる一方、ナチズムの惨劇をも生み出す。そして中東では、ユダヤ人国家が再建されるが、イスラム主義の抵抗を招き寄せる―。
目次
第10講 スコラ学の発展―十二世紀ルネサンスからトマス・アクィナスまで
第11講 宗教改革の時代―イタリア・ルネサンスの人文主義からドイツ三十年戦争まで
第12講 近代的な国家主権論の形成―ピューリタン革命の動乱、社会契約論の提唱
第13講 アメリカ合衆国の宗教状況―新大陸発見から福音派台頭まで
第14講 ナチズムの世界観―アーリア人種優越論と反ユダヤ主義
第15講 イスラエル再建とイスラム主義興隆―ユダヤ人問題の歴史、現代の中東情勢
著者等紹介
大田俊寛[オオタトシヒロ]
1974年、福岡県生まれ。宗教学者・思想史研究者。博士(文学)。埼玉大学非常勤講師。キリスト教を中心とする宗教思想史を研究するほか、オウム真理教問題を含む現代宗教論も手掛ける。昨今は、リベラル・アーツの内実に関する再考を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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