出版社内容情報
黒鉄 ヒロシ[クロガネ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
半世紀近くにわたってナンセンスギャグ『赤兵衛』を連載、その一方で『新選組』『坂本龍馬』などの“黒鉄歴画”を発表し続ける天才漫画家が、ついに生涯のテーマのひとつ“ワイセツ”に、真正面から挑む。歴史、文学、美術、映画、哲学、博物学の知見を総動員して、その秘密に迫る。超絶技巧の作画でおくる、完全描き下ろし漫画。猥褻とは何か―世紀の奇書、誕生。
目次
猥褻のすゝめ
動く猥褻
サドルどろぼう
猥褻の国のアリス
フルーツポンチ
人体生殖器官探険隊
芸術か猥褻か
張形の作蔵
猥褻の果て
変態性欲人
楽器と性器
著者等紹介
黒鉄ヒロシ[クロガネヒロシ]
1945年、高知県生まれ。漫画家。68年、『山賊の唄が聞こえる』でデビュー。97年、『新選組』で第43回文藝春秋漫画賞、「マンガ日本の古典」全32巻の著者の一人(第26巻『葉隠』)として第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、98年、『坂本龍馬』で第2回同部門大賞、2002年、『赤兵衛』で第47回小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞。04年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
71
書店でこの本を見つけて、即購入。黒鉄ヒロシが猥褻をマンガで語る。とても理論的なところがあるかと思えば、イメージがぶっ飛ぶところもある。露骨な絵があるかと思えば、美しく飛躍する。このクロガネ・ファンタジーワールドが素晴らしい。エロスは、人間にとって切っても切れないもの。それは歴史的にも明らか。特に日本人って元々とっても大らかだった。それが、どうして猥褻なんてことが生まれたの。宗教?文化?政治?クロガネ爺のペンが走る走る。黒鉄ヒロシさん、もっともっと描いてほしい。2022/08/31
Vakira
45
久々に黒鉄ヒロシ発見。コレコレこの絵。いいです。猥褻とはなんだ!さぁ 明日に向かって走るんだぁ~ おお~こんなところで南方熊楠に出会えるとは・・・人類は進化の過程で地球の支配(四季=発情期)から解放されている。無くなったのは発情期だけでなく、毛がなくなりヌードとなった。男性にとってこれが発情のスイッチ。女性のヌードを見ると訳もなくスイッチが入ってしまう。だからよゐこの皆さんはちゃんと服を着ましょうね。自分の心を動かす物を美とすれば、異性は自然が創った芸術。官能だって芸術だ。クロガネ爺さんの猥褻考の旅。2022/08/31
ちゅるふ
4
内容とその表現の仕方ゆえか、買った書店ではしっかりとビニール・パッキングかかってました。2022/08/28