出版社内容情報
1年延期の末に開催された東京五輪をめぐって何が起こっていたか。社会的・政治的動向と国内外のメディア上の言説を分析・検証する。
内容説明
コロナ禍による延期の末に開催された東京五輪。いったい何が起こってきたか。迷走する「復興五輪」、新国立競技場問題、エンブレム騒動、首相交代、繰り返された辞任劇、無観客開催…メディアはいかに報じ、世論はいかに動き、海外からはどう見えたのか?成長神話に呪縛され続ける日本社会の縮図、緊急事態宣言下でも止まらなかった「お祭り」を徹底検証。
目次
序章 問いとしての「コロナと五輪」
第1章 五輪神話と日本人
第2章 落剥する五輪神話
第3章 コロナ来襲―「呪われた五輪」の迷走
第4章 止まらぬ五輪を前に―世論「分断」とマスメディア報道
第5章 海外はどう見たか―パンデミックのなかの東京五輪
終章 二〇二一年夏、何が破綻したのか?
著者等紹介
吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専攻は社会学・文化研究・メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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