河出新書<br> サバイバルする皮膚―思考する臓器の7億年史

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河出新書
サバイバルする皮膚―思考する臓器の7億年史

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784309631318
  • NDC分類 491.369
  • Cコード C0245

出版社内容情報

生物を外界と隔てる最大のインターフェイス・皮膚はいかにして我々を進化させたのか?日本の皮膚研究第一人者がスリリングに紐解く!

内容説明

生物を外界と隔てる最大のインターフェイス“皮膚”は、いかにして脳を進化させたのか?皮膚の能力は生命進化の過程で脳が生まれる前から存在し、「0番目の脳」とも呼ばれる。人類の祖先が二足歩行を始めた頃、その全身は体毛で覆われ、脳の容積はチンパンジーと同程度だった。人類が独自の歩みを始めたのは120万年前。体毛を無くし、皮膚感覚を覚醒させたときだ。日本の皮膚研究の第一人者が生命誕生から歴史をたどり、ホモ・サピエンス最大の神秘「意識」誕生の謎に迫る。

目次

第1章 出現―生命を創る皮膚
第2章 奇策―解放された皮膚
第3章 蘇生―自律する皮膚
第4章 攻防―病原体と皮膚
第5章 暴走―錯乱する皮膚
第6章 覇者なのか?―皮膚というシステムを見つめ直す

著者等紹介

傳田光洋[デンダミツヒロ]
1960年神戸市生まれ。京都大学工学研究科分子工学専攻、京都大学工学博士。カリフォルニア大学サンフランシスコ校皮膚科学教室研究員、資生堂研究員、科学技術振興機構CREST研究者、広島大学客員教授を経て、明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

80
人間の皮膚は脳と同じく外胚葉由来。単細胞生物にとって細胞膜自体が感覚受容器であった。7億年前多細胞生物は2つの戦略をとった。硬い殻に覆われて触覚を外に出すか、皮膚を受容体として神経系を内在するか。哺乳類の中でホモ属が体毛を失くしたのはメラニン色素と同じ約120万年前と云われ、その理由は謎のまま。皮膚は単なる境界と思われてきたが、近年の研究で五感だけでなく電位や神経伝達物質も存在することがわかってきた。ヒトは皮膚と脳を共進化させて今に至ったというのが著者の主張。数多くの論文からの推論はとても説得力がある。2021/08/25

Melody_Nelson

4
数年前、皮膚科のお世話になることが多く、皮膚について知りたいと思っていたが、本書は手軽な医学書(?)などと次元が異なり、進化論から見た皮膚について書かれていて、ちょっとBS番組「ヒューマニエンス」っぽいのだった。なるほど、我々の皮膚って凄い。こんなに薄いのに頑丈、毛がないのに守ってくれている。「意識」についての考察も興味深い。以前から、眠っているとき意識がないのに寒さを感じて布団を掛けたり(夏はその逆)、皮膚はなんて高性能!と思っていたが。ところどころ難しいが、全体としては面白い。生物の進化は、神秘…。2022/12/09

Haruki

3
外界との境界になる皮膚の進化が人間の脳を発達させ、ひいては意識のような高次システムの発端になったのではないか、という大胆な仮説を下敷きに、進化生物学的な皮膚機能と、著者の研究テーマである表皮システムをリンクさせながらケラチノサイトが持つ多彩な機能を熱を込めて語っている。皮膚のバリア機能の維持・回復に、湿度、温度、電磁波(光、電位差)、ホルモン、ストレスといった多岐にわたる物理要因、化学要因、心理要因が関わっている。ケラチノサイトがこれらに対するセンサ機能を持っており、脳と協働したネットワークと捉えられる。2022/04/05

rymuka

2
ある皮膚細胞が「痛い」とつぶやいたら、付近の皮膚細胞も反応する、というようなことが分かってきた。いや~これは立派に哲学の本だ! 『ライプニッツと西田幾多郎』がアインシュタインの感性について取り扱っているけれど、この本でのアインシュタインの取り扱いも、スゴイ。読書録あり → http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-100.html , http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-102.html2023/01/28

かっさん

2
サバイバルする皮膚 #読了 #皮膚 の果たしている機能、歴史的変遷をいまわかっていることをまとめてくれたイメージ。思っていた以上に皮膚が高性能で、いろんな情報を受け取れることにびっくり。内容は、生化学、歴史、遺伝子、哲学にまたがるので、若干難しめ。その分深く知れる。 https://t.co/KyeDS5VBg42021/07/08

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