内容説明
時は19世紀と20世紀の変わり目、舞台はバルカン半島中央部に位置する架空の小国スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国。法学、医学、哲学、文学、理学、その他もろもろ博士号を持ち、大都ベラでただひとり私兵を雇う資格を持つ、希代の大博士エンゲルベルト・エステルハージがさまざまな怪事件を解決する。30年の眠りにつく童女の謎、盗まれた宝冠の行方、老女と暮らす熊の正体、魔を呼ぶ集会、イギリス人の魔術師の野望、川に伝わる美しい乙女の伝説、そして不老不死の夢…。怪談、スリラー、探偵小説、幻想譚、喜劇、民話に彩られた、異色事件簿。博覧強記の幻想作家デイヴィッドスンの最高傑作がついに邦訳。世界幻想文学大賞受賞。
著者等紹介
デイヴィッドスン,アヴラム[デイヴィッドスン,アヴラム] [Davidson,Avram]
1923年、米国ニューヨーク州に生まれる。ニューヨーク大学で人類学を学び、42年から第二次世界大戦で米海軍に従軍。終戦後は学業に戻る一方でヨーロッパや中近東を旅し、執筆活動を開始。54年F&SF誌でデビュー。以降、60年代初頭まで積極的に短篇を発表し、「物は証言できない」で56年度EQMM短篇小説コンテスト第一席、「さもまなくば海は牡蛎でいっぱいに」で59年度ヒューゴー賞、「ラホール駐屯地での出来事」で61年度MWA賞を次々と受賞する
池央耿[イケヒロアキ]
1940年、東京生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
紅はこべ
りつこ
酔花
けいちゃっぷ