河出ブックス<br> 社会にとって趣味とは何か―文化社会学の方法規準

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河出ブックス
社会にとって趣味とは何か―文化社会学の方法規準

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309625034
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0336

出版社内容情報

来るべき文化研究の方法規準とはいかなるものか? 気鋭の社会学者たちが問う。ブルデューの遺産を乗り越え、「ふつうの社会学」へ。

はじめに 社会にとって「趣味」とは何か──テイストをめぐる文化社会学の方法規準(北田暁大)
第1部 理論篇 テイストの社会学をめぐって
第1章 テイストはなぜ社会学の問題になるのか──ポピュラーカルチャー研究におけるテイスト概念についてのエッセイ(岡澤康浩)
第2章 社会にとって「テイスト」とは何か──ブルデューの遺産をめぐる一考察(北田暁大)
第2部 分析篇? 「読む」──テイストはいかに作用する/しないのか
第3章 読者たちの「ディスタンクシオン」──小説を読むこととそれが趣味であることの差異をめぐって(岡澤康浩・團康晃)
第4章 ライトノベル、ケータイ小説、古典小説を読む若者たち──ジェンダーとオタク/サブカル自認(岡沢亮)
第5章 マンガ読書経験とジェンダー──二つの調査の分析から(團康晃)
第3部 分析篇? 「アイデンティティ」──界を生きる
第6章 「差別化という悪夢」から目ざめることはできるか?(工藤雅人)
第7章 「おたく」の概念分析──雑誌における「おたく」の使用の初期事例に着目して(團康晃)

北田 暁大[キタダ アキヒロ]
1971年生まれ。東京大学大学院情報学環教授(社会学)。『広告の誕生』『広告都市・東京』『責任と正義』『嗤う日本の「ナショナリズム」』など。

解体研[カイタイケン]
岡澤康浩(1985年生。ケンブリッジ大学歴史学部博士課程)/岡沢亮(1991年生。東京大学大学院学際情報学府博士課程)/工藤雅人(1981年生。文化学園大学服装学部助教)/團康晃(1985年生。東京大学大学院学際情報学府博士課程)

内容説明

マンガ、小説、ファッション、音楽、アニメ…「趣味」とひと口に言うが、それは私たちにとっていったい何なのか、どんな社会的な「場」をつくり出しているのか―気鋭の社会学者たちが、平成世代の若者文化とコミュニケーションの調査研究をつうじて、長らく更新されてこなかった、文化社会学・ポピュラーカルチャー研究の新しい方法規準を提示する。ブルデューの遺産を乗り越え、今こそ「ふつうの社会学」へ!

目次

はじめに 社会にとって「趣味」とは何か―テイストをめぐる文化社会学の方法規準
第1部 理論篇 テイストの社会学をめぐって(テイストはなぜ社会学の問題になるのか―ポピュラーカルチャー研究におけるテイスト概念についてのエッセイ;社会にとって「テイスト」とは何か―ブルデューの遺産をめぐる一考察)
第2部 分析篇1 「読む」―テイストはいかに作用する/しないのか(読者たちの「ディスタンクシオン」―小説を読むこととそれが趣味であることの差異をめぐって;ライトノベル、ケータイ小説、古典小説を読む若者たち―ジェンダーとオタク/サブカル自認;マンガ読書経験とジェンダー―二つの調査の分析から)
第3部 分析篇2 「アイデンティティ」―界を生きる(「差別化という悪夢」から目ざめることはできるか?;「おたく」の概念分析―雑誌における「おたく」の使用の初期事例に着目して;動物たちの楽園と妄想の共同体―オタク文化受容様式とジェンダー)

著者等紹介

北田暁大[キタダアキヒロ]
1971年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門は社会学・メディア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

7
本社の学問区分は文化社会学で、ブルデューの理論を下敷きにしている/第8章では、男性オタクと腐女子を扱っている。東浩紀の「データベース消費」とそれを継承した東園子の論を参照している。山岡重行『腐女子の心理学』を批判しており、対して山岡は『腐女子の心理学2』で反論している。「社会にとってBL趣味とは何かを考える」と「マンガやアニメ、BLの熱心な消費者とそうでない者とを比較対象する」とは一致するわけがない。「腐女子の心理学」の方がオーソドックスかな、素朴な感想として。2019/03/12

富士さん

6
オタク研究、サブカルチャーの消費者研究には必読文献になるでしょう。特に3部はとても魅力的な内容で、その分析方法や着眼点などは見事でした。その分、1章のブルデュー批判は不相応に難解であると同時に過剰な議論であるような気がします。文化資本は社会関係資本を媒介にしなければ、実際の資本に影響しようがなく、個々の趣味内での文化資本の競争の有無から階級の再生産も含めたマクロな議論にどうしてもつながりません。本書が依拠している年齢層に偏りのある調査だけではブルデューを云々言うのには無理があり、ふさわしくない気がします。2019/08/11

hegemon

5
全ての基礎となる第二章が「ブルデューという巨人を批判的に継承していく」という問題意識で書かれているので、そのインパクトをよく知らない非社会学徒には忍耐が必要だった。それを乗り越えるとどの章も面白いが、中でもファッションを扱った第6章「「差別化という悪夢」から目覚めることはできるか?」は「俺のことが書かれている!」と思わずにはいられなかった。第8章「動物たちの楽園と妄想の共同体」は薄々気付いていたことがはっきりした形で出てくる凄みがあったが、一点だけ「二次創作指向の女性オタク」を特に何の断りもなく「腐女子」2017/04/11

センケイ (線形)

4
予想に反して、趣味は社会にどう役立つか?という話題というよりは、音楽やアニメを「わかってるやつ」っているのか?といった話題だったが、これはこれで大変魅力的。もちろんこれに限らず、上記やファッションなどの趣味が友人作りと連動しているか、男女でどう違うか、といった話題もまた興味深い。また最終章の、全男女の中でも女性オタクがもっとも恋愛や男女についての感覚が冴えている、ということを支持するデータと解説はかなり重要ではないか。2017/06/30

ぷほは

3
冒頭からマックスのテンションなので、こちらも釣られてハイスピードで読み、伎癢を刺激させられた。本書は懐かしきブルデュー社会空間論の再読と批判を通して、理論負荷性の高い文化社会学を統計手法と経験的な穏当さを以て「ふつうの社会学」に立ち戻らせることを宣言する。「文化論的転回などなかった」という言葉には衝撃を受ける。私の一人称的趣味の話をすれば、マンガ・アニメがあまりにドメスティックな理解であり、アメコミはおろかバンドデシネやアートアニメ無視は悲しかった。だがリアクション動画などの研究の可能性も感じさせた。2017/03/29

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