出版社内容情報
「悪い遊び」はいかに規制されてきたか。風営法の成立と展開、移りゆく娯楽と権力のありようを活写。近年の動向を増補した決定版。
【著者紹介】
1960年、兵庫県生まれ。関西大学教授(都市社会学・大衆文化論)。『スパイ・爆撃・監視カメラ』『南海ホークスがあったころ』(共著)『南沙織がいたころ』『尾行者たちの街角』『社交ダンスと日本人』など。
内容説明
敗戦直後の大混乱の時代に制定された風俗営業取締法(風営法)。「飲む・打つ・買う」という「男の遊び」の囲い込みから、深夜営業の一般化、子どもや女性へのひろがり、「個室」の増殖、「無店舗」の浸透…社会の変化、とりわけ娯楽のありかたの変容にともない、少しずつかたちを変えてきたこの法律と取締手法の展開と限界を活写。社会はいつの時代にも「悪」をコントロールするしくみをもつ―「クラブ規制」から風営法大改正をへて、私たちの「遊び」はいったいどうなるのか!?
目次
序章 「一八歳未満立ち入り禁止」考
第1章 近代日本の風俗警察―悪いものは隔離する
第2章 風営法体制―「囲い込み」方式を維持する
第3章 戦後社会と遊びと風俗浄化
第4章 高度経済成長と風俗営業
第5章 子どもの保護
第6章 変わりゆく遊び―曖昧になる境界
第7章 監視社会へ―検閲と事前排除
著者等紹介
永井良和[ナガイヨシカズ]
1960年、兵庫県生まれ。関西大学社会学部教授(都市社会学・大衆文化論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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