河出ブックス
古代エジプト 死者からの声―ナイルに培われたその死生観

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624822
  • NDC分類 242
  • Cコード C0322

出版社内容情報

死者への手紙、ミイラ、ツタンカーメン王墓……他の文明や日本との比較もまじえながら、その独特な死生観・来世観を読み解く。

大城 道則[オオシロ ミチノリ]
著・文・その他

内容説明

ミイラ、ピラミッド、ツタンカーメン、極彩色に彩られた壁画や巨大な石造りの神殿…古代エジプトから連想するあらゆるものに「死のイメージ」はついて回る。古代エジプト人たちは「死」をどのように捉え、どのように受け入れていたのであろうか―。日本をはじめとする他の文化・文明との比較によって、古代エジプトの死生観・来世観の独創性を浮かび上がらせる。

目次

第1章 冥界への扉としてのナイル河(自然地形からみた境界線―河・山・坂・洞窟・辻;人工的な境界線―橋・神殿・門;死者と生者の境界線と不滅の魂)
第2章 ミイラにみる宗教観・信仰心の芽生え(古代エジプト人の信仰心の発展;ミイラの作り方とカノポス壷;王の墓としてのピラミッド)
第3章 神話と宗教文書にみる古代エジプトの神々の世界(創世神話と多神教世界;宗教文書と文学作品の中の死;死者の王オシリス神とオシリス神話)
第4章 化粧と装身具からみた来世観(化粧と女性とタトゥー;王笏と指輪と鏡が持つ意味;アミュレットの役割)
第5章 ツタンカーメン王墓は何を語るのか(「永遠の家」に描かれた開口の儀礼;ツタンカーメン王墓出土の副葬品;ツタンカーメンのサンダル)

著者等紹介

大城道則[オオシロミチノリ]
1968年、兵庫県生まれ。英国バーミンガム大学大学院古代史・考古学科エジプト学専攻修了。現在、駒澤大学文学部教授(古代エジプト史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rammstein

1
古代エジプト人が考えていた「死」へのイメージを、日本や欧米と比較することによって解き明かす。その過程で古代エジプトの死生観が日本の死生観と非常に似ているということが判明する。 ある程度古代エジプト史を理解していないと、ちょっとおもしろくないとは思う。けれどもアクエンアテンの話とかは非常に説得力があるように感じた。2018/03/26

tanukiarslonga

0
シンデレラの原型が古代エジプトにあったというのは知らなかった。2016/06/01

やまざき

0
多神教で、死後の世界との距離感が近い古代エジプトの文化が、日本のものと似ている、という指摘にはなるほどと思った。2020/10/01

Kyo

0
古代エジプト人の死についての価値観を自然地形の境界、壁画の文書や神話、化粧やアミュレットといった装身具など多角的に捉えつつ、現代を生きる私たち日本人や欧米の人々との共通点や類似点などが分かりやすく比較されており、時代も国も違うなかで意外に共通点がある事に驚いた。なかでもツタンカーメンの玉座に描かれた妃アンケセナーメンとの一つのサンダルを二人で片方ずつ履いている描写を愛情深いだけと捉えるのではなく生と死について、この世とあの世の境界にあると考察されていた点が印象的だった。2020/06/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9713186
  • ご注意事項