出版社内容情報
激動の戦国時代、どのような日本語が話され、書かれ、読まれていたのか。古代語から近代語への過渡期を具体的・多面的に描く。
【著者紹介】
1958年生まれ。清泉女子大学教授。日本語学専攻。『辞書をよむ』『漢字からみた日本語の歴史』『百年前の日本語』『かなづかいの歴史』『振仮名の歴史』など著書多数。
内容説明
戦乱の世であると同時に、さまざまな芸能・芸道が花開いた「日本らしさの始発」とも言える時代、いかなる日本語が読まれ、書かれ、話されていたのか。武士が戦勝を祈願して行なった連歌、漢文で書かれた公家の日記、当時の言葉と文化を映し出す辞書『節用集』、発音などの実態を知ることができるキリシタン文献、天下人・秀吉の書状…古代語から近代語への過渡期、多様な可能性に満ちた濃密な時代のなかで変わりゆく日本語のすがたを多面的に描く。
目次
序章 五百年前の日本語を概観する(武家・禅林・公家;中世語の時代 ほか)
第1章 漢文で書かれていた公家の日記(漢文で日記を記す;日本語を中国語風に書く ほか)
第2章 『節用集』から見えてくる室町時代(見出し項目となっている動物;見出し項目となっている人名 ほか)
第3章 宣教師の時代(ローマ字本からわかること;『日葡辞書』からわかること ほか)
第4章 豊臣秀吉のリテラシー(上杉謙信の書いた「いろは」;撥音・長音をどう書くか ほか)
終章 室町時代を環状彷徨する(秀吉と細川幽斎;秀吉と天正遣欧使節)
著者等紹介
今野真二[コンノシンジ]
1958年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。日本語学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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