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河出ブックス
幸福の文法―幸福論の系譜、わからないものの思想史

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624587
  • NDC分類 151.6
  • Cコード C0310

内容説明

悲惨にみちたこの現代に幸福論は可能なのか。苦悩の時代にこそ幸福とは何かが問われなければならない。―古代から現代まで人びとが幸福をどう考えてきたのかをダイナミックにたどりながら、アラン、ヒルティ、ラッセルによる世界の三大幸福論をやわらかに読み解き、従来、思想において片隅においやられてきた幸福への思考を復権させて、二十一世紀のための幸福論を多様な視点からさぐりだす、いままでになかった書。

目次

第1章 幸福論の系譜(哲学と幸福;ピエール・アド;ヒラリー・パトナムとユダヤ教 ほか)
第2章 幸福論のトリアーデ(幸福と不幸の神曲―ヒルティ;人生の味―アラン;果てなき探求の憐れみ―ラッセル)
第3章 幸福論の明日(ダカールの海岸にて;幸福の時代?;サルトルの「幸福」 ほか)

著者等紹介

合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。明治大学教授。哲学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

WATA

13
ヒルティ・アラン・ラッセルの3人の幸福論を中心に、古代から現代までの「幸福論者」について分析した本。幸福を論じた人物の思考をその社会的な時代背景などから学術的に分析している。幸福になりたい一般人向けというより、哲学科の教授や学生向けの本といった感じ。哲学の素養を持ちあわせていない私には内容が高度すぎた。2014/01/16

nbhd

7
ひとりよがりのたいへん残念な本。どう考えても、読者は悪くない。2014/02/17

amanon

4
いみじくもサブタイトルが示す通り、それは結局のところ謎のままなのだろう。時代や国や文化、ひいては個人によって様々な幸福の形がある。それは何であるかは言えなくとも、何でないかは言えるか?というとそれもまた微妙なのかもしれない。様々な幸福論の内容から最大公約数的なものを取り出すということもできるのかもしれないが、それだって究極的な答えではない。ヒルティ、ラッセル、アランという三人の哲学者による幸福論を軸に、更に様々な哲学者を絡めて紡ぎ出される哲学エッセイ。知られざる仏哲学の系譜を再確認できたのが収穫だった。2018/06/21

Ryosuke Tanaka

2
この本を読むための文脈を持ち合わせていなかった。スピノザは気になった。2014/01/22

ぽむら

1
非常に面白かったが、当時の自分には難解で分からない部分が多く、再読必至だなと思っていた。 今でもそうなので、再読する。 何故だか、アランの幸福論の話が印象に残っている。よく幸福について議論する時に日本だとアランを引用している、または影響を受けているであろう、論調を聞く印象だが、あれもまた一つの捉え方でしかないのか…と新鮮な気持ちになったのを覚えている。

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