河出ブックス
信長政権―本能寺の変にその正体を見る

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624563
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0321

内容説明

明智光秀はなぜ謀反を起こしたのか―異説・新説が飛び交い、いまだ論争が絶えない「本能寺の変」。光秀の性格はむしろ信長に似ていた?四国出兵は長宗我部氏討伐が目的ではなかった?信長は天皇を蔑ろにしていたわけではない?将軍・足利義昭の黒幕説は成り立たない?史料を真摯にひもときながら、日本史永遠の謎を改めて検証。あわせて織田政権の実像を浮き彫りにする。

目次

第1章 明智光秀という男
第2章 信長の四国政策と光秀
第3章 信長政権を問い直す1―家臣・諸大名との関係
第4章 信長政権を問い直す2―将軍・足利義昭との関係
第5章 信長政権を問い直す3―天皇・朝廷との関係
第6章 本能寺の変とは何だったのか

著者等紹介

渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年、神奈川県生まれ。歴史学者。専攻は日本中世史。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪観光大学観光学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

45
1582年、本能寺で起こった悲劇。織田さんが家臣の明智にシバかれる話。どうして?どうして?どうして織田はシバかれたん?。明智さんは織田さんに長い間イジられた。図書館の返却期限が明日なので急いで読む。今、宮下英樹の漫画『センゴク』シリーズを読んでいるので興味深い内容だった。明智光秀の前半生はやっぱり不明(朝倉や義昭に仕えたというのはアテにならない)だとか、信長が長宗我部元親に「四国切り取り自由」と言ったのも証拠が無い等の話が面白かった。まあ色んな研究者の成果のまとめ本っぽいのではあるが。2013/06/10

niwanoagata

17
古い本なのでそこは差し引いたとしても、なんかどこかで読んだような内容…確かに違う内容もあるが、やはりベースは全て本能寺の変。もう少し変わった内容が読みたかったが。内容は悪くはない。ただこの時期と今とでは筆者の主張が変わるので、新たに読む人は近著を勧めます。2020/06/26

鐵太郎

6
副題は「本能寺の変にその正体を見る」とのこと。信長が生きていたら、日本は1600年代前に世界に雄飛していたかも、とはよく聞くセリフだが、最近の史学的な調査研究を踏まえた渡邊さんの判断としては、かなり危ういものだったらしい。野から有為の人材を発掘して心服させ、とことん使い尽くす、というのが信長政権の一つの特徴なんだけど、木下藤吉郎や明智光秀などの驚くべき人間を見つけられなかったら、どうなっていたことか。そんなこんなで、面白かった。2014/08/06

Manabu Ohnishi

5
 信頼のできる一次史料を中心に本能寺の変、ひいては信長政権について迫るもの。信長政権の本質として、「信長の方針に賛同し、臣従するものだけが生き残った」とあり、いわゆるカリスマ経営者に率いられた「ブラック企業」という扱い。また、本能寺の変については、光秀の単独犯とし、光秀から細川父子(と思われる)書状の中で「不慮の儀(本能寺の変)」としているので、計画的なものではない(=突発的)、と解釈している。2014/05/22

オルレアンの聖たぬき

4
確かに一次資料を素直に読めば『信長は革新派』という先入観で考えていると本筋が見えなくなる。それがよくわかりました。2013/10/27

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