河出ブックス
思想としてのシェイクスピア―近代世界を読み解くキーワード50

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624204
  • NDC分類 932
  • Cコード C0336

内容説明

シェイクスピアが時代を超えて人々を魅了し続けるのはなぜか。その作品と思想を通して、自由な思索へと読者をいざなう新しいガイドマップ。

目次

50のキーワードから読む(歴史;哲学;政治;経済;身体)
38の作品から読む―50音順(『アテネのタイモン』;『アントニーとクレオパトラ』;『ウィンザーの陽気な女房たち』;『ヴェニスの商人』 ほか)
100の重要単語から読む―アルファベット順(accommodated―「便宜をはかる」;air―「体裁」;all the world―「全世界」;alphabetical position―「アルファベットの配列」 ほか)

著者等紹介

本橋哲也[モトハシテツヤ]
1955年、東京生まれ。英国ヨーク大学大学院英文科博士課程修了。東京都立大学助教授を経て、東京経済大学教授(英文学、カルチュラル・スタディーズ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかボー

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著者の受け持つ授業の指定教科書だったので。シェイクスピアは当時の観客に合わせた「売れる劇」を作らねばならなかったため、彼の作品の多くは観客が身近に感じられるような設定が多かったに違いない。これを踏まえて読んでみる。すると当時は血統や人種による差別が色濃く残り同一の集合の中でもまた差別的なものがあった、植民地の異人種に自分たちの言語を教え込むことは精神の征服とも重なる、といった例が読み解けてくる。思わず膝を打ってしまう読み解き方が多く、シェイクスピア作品をより深く楽しむことができるようになる一冊だと思う。2016/07/16

Daisuke HIROSE

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入門書っぽい顔つきですが、内容はかなりハイブロウです。中級者以上も愉しめる。秀逸。2011/03/22

tatsuki

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ハル×フォルスタッフか、フォルスタッフ×ハルか、それが問題(悩むところ)だ(笑)。予想よりも軽い読み物だったような、そうでもないような?女性学的視点に力が入っていたようにも思う。個人的にはもっとジェンダー・パニックを突き詰めて欲しかったかな。ホモ・ソーシャルないしセクシャルな意味での。2010/12/21

viola

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様々なキーワードで読み解くシェイクスピア。何がいいって、こういう本は研究する上で大きなヒントになりやすいこと。 著者の視点はかなり鋭くて、「すごい、誰もこれ、指摘してなかったんだけど!」ということをさらっと書けちゃうのが凄いのです。シェイクスピア作品は40でちゃんとカウントしているようでした。 ガイドブックというけれど、初心者向きではなくて、全作品読んで専門書かなり読んできた人向けに感じました。 著者のシェイクスピア関連書は要チェック。2010/11/24

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