河出ブックス
「大学町」出現―近代都市計画の錬金術(アルケミー)

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624198
  • NDC分類 518.88
  • Cコード C0336

内容説明

大都市の郊外には「大学」、「学園」とついた駅名や地名がある。大学キャンパスの存在が郊外開発と密接にかかわっていたからである。箱根土地の堤康次郎、東急の五島慶太、阪急の小林一三などの実業家、後藤新平、関一のような政治家、内田祥三、本多静六ら建築家や造園家、そこにはさまざまに都市計画の理想を描いた者たちの「顔」が見える。一橋大学、東京工業大学、慶應義塾大学(日吉)、名古屋大学、関西学院、大阪市立大学…東京・名古屋・大阪を舞台に、都市計画の揺籃期における苦闘のドラマを描き出す。

目次

序章 「大学町」の成立背景
第1章 「国立大学町」はいかにつくられたか
第2章 沿線開発と大学町
第3章 大学町の展開とキャンパス・デザイン
第4章 大学をわが村へ―組合による郊外開発と大学町
第5章 近代都市計画の理想とキャンパス
終章 近代都市計画の錬金術

著者等紹介

木方十根[キカタジュンネ]
1968年岐阜県生まれ。名古屋大学卒業後、東京藝術大学大学院、名古屋大学助手を経て、鹿児島大学大学院理工学研究科准教授。専門は、建築・都市計画史。2004年度日本都市計画学会論文奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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maqiso

1
大学令と鉄道の延伸によって、郊外に大学と住宅地が同時に形成された。田園都市の一部としての誘致、大学昇格のための用地確保、住宅地に向かない傾斜地の有効活用、震災からの復興、と色々な思惑があって、どっちつかずな大学と街になっていることが多い。各事例は詳細だが、差が大きいので一般的な話は薄い。2019/07/16

まつじゅん

0
教授の著書、らしいので媚びの意味も含めて流し読み~ 都市について興味があったので まぁ、若干退屈なとこもあったけどそりゃエンタメ本じゃないので。2014/12/09

nanchara_dawn

0
一橋、東工大、名古屋大、大阪市立大などの周辺に広がる「大学町」。それは日本の都市計画の黎明期といえる時期に、さまざまな人々の思惑(鉄道経営、土地経営、関東大震災からの復興…)が絡みながら開発されていったものだった。著者は東京・大阪・名古屋の事例を詳細に調べ、それらの共通点や差異を明らかにしていく。2012/09/15

Teo

0
大学町がどの様に形成されて行ったのかを大学移転の資料から見て行く。今まであまり考えた事が無く、東京に住んでいるものだから大学は私鉄企業が誘致して移転するパターンだろうと思っていた。名古屋・大阪は違ったんだな。2010/10/05

onepei

0
昔から学園都市というのはいいイメージだったんだな。2010/09/20

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