出版社内容情報
動乱の時代、幕末に生きたヒーロー、鞍馬天狗は秘密結社だった!? 歴史の中にちらりと現れ、近寄ると消えてしまう秘密結社たちを小説に取り入れた大佛次郎の生きた時代を紹介しつつ、鞍馬天狗で読み解く秘密結社の時代論。
内容説明
動乱の時代、幕末を背景にした大佛次郎の小説やドキュメントには、秘密結社が現れる。なかでも鞍馬天狗シリーズは、幕末の結社の物語として読むことができる。サンカと鞍馬天狗の関係、結社がうごめく時代への突入、そして戦後、再び現れた結社。だがしかし、秘密結社も鞍馬天狗とともに消えていったのか…。「秘密結社」を切り口に、幕末と大佛の生きた現代を重ね合わせ、鞍馬天狗が駆けぬけた百年を、スリリングに読み解く。
目次
プロローグ 鞍馬天狗の謎
第1章 鞍馬天狗の四つの時代
第2章 鞍馬天狗で秘密結社を解く
第3章 戦後の鞍馬天狗
第4章 天皇の『世紀』―秘密結社をめぐる旅
エピローグ 横浜天狗ロマン周遊
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年、東京生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経て美術、映画、音楽、都市論、華道、小説と幅広い分野で執筆活動を行う。著書に『江戸ふしぎ草子』(第四回斎藤緑雨賞受賞、河出書房新社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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