河出ブックス
写真的思考

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624082
  • NDC分類 740.4
  • Cコード C0372

出版社内容情報

古今東西のユニークな写真を読み解きながら、写真における神話的想像力の働きに肉迫し、「見る=考える」ことの醍醐味について具体的に考察した、著者初の本格的写真論。

内容説明

舟の中に静かに女性が横たわる本書カバーの写真を見て、あなたは何を感じるだろうか。安らかな眠り、死出の旅、彼岸と此岸…。見る者の想像力を、上下左右、過去・現在・未来へと解き放つ美しい写真(たち)の魅力はどこにあるのか。古今東西のユニークな写真を読み解きながら、写真における神話的想像力の働きに肉迫し、「見る=考える」ことの醍醐味について具体的に考察した、著者初の本格的写真論。

目次

序 写真と神話的想像力
1 切断と反覆
2 “写真ショック”のゆくえ
3 モノに憑かれた写真家たち
4 イポリット・バヤールの呪い
5 コスチュームとしてのヌード
6 寄り添いの作法
7 もう一つの風景写真―柴田敏雄論
8 沖縄の地霊
9 写真と死者

著者等紹介

飯沢耕太郎[イイザワコウタロウ]
1954年、宮城県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。幕末・明治・モダニズムから現代まで、日本の写真評論を牽引する第一人者。「写真新世紀」など、写真賞の審査員も数多く務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まおまお

5
「世界を所有可能なイメージとして縮小し、『目の中』に封じ込めようとする意識」とか、やっぱり写真論おもしろい。写真もおもしろい。光で描いた絵が直訳で、真を写す、は日本人の最初の捉え方により意訳された。そんなのばかりだ。2014/03/04

kaizen@名古屋de朝活読書会

5
写真も一枚岩ではない。 日本とヨーロッパでは、言語的、文化的な違いがあるかもしれない。 例としては、風景とland scapeという言葉の意味を考えている。 風景には、景色、その場の情景、風姿(人の様子) ランドスケープは、景色、地形、展望、領域 ランドスケープは見渡す感じのようだ。 写真的思考にも、写真より前の文化の引き擂りがあるかもしれない。2010/05/18

slala

4
(高山宏の「目の中の劇場」を出してきて、ピクチャレスク美学について言及しているのには興奮!いいですね笑)2012/11/27

しんさん

3
「私たちの心を惹きつける美しいイメージには何が潜んでいるのか」。 一枚の写真や絵画の前に立ち止まって、「どんな意図、意味があるのか」を考える。 一番苦手な作業。よくわからない。だがそれがいい。2012/06/20

ラマ

3
色んな写真があるんだなぁ。 写真表現って広くて面白い。2011/10/11

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