出版社内容情報
文章が読まれているとき、そこでは何が起こっているのか。「内面の共同体」というオリジナルの視点も導入しながら、読む/書くという営為の奥深く豊潤な世界へと読者をいざなう。
【著者紹介】
1955年生。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)。夏目漱石から村上春樹まで、小説の斬新な読解に定評がある。受験国語に関する本も多数。『漱石と三人の読者』、『教養としての大学受験国語』など。
内容説明
私たちは本を読むとき、さまざまなことを期待している。その期待は満たされたり、裏切られたり、覆されたりする。そのとき、私たちはどういう読者なのか、どういう感性を持っているのか、そして、どこにいるのか―近代読者の誕生から百年。作品論・作家論、テクスト論、構造主義、ニュー・アカデミズム、カルチュラル・スタディーズ…文学研究と現代思想のトレンドの変遷を跡づけ、「内面の共同体」というオリジナルの視点も導入しながら、読む/書くという営為の奥深き世界へと読者をいざなう。
目次
第1章 読者がいない読書
第2章 なぜ読者が問題となったのか
第3章 近代読者の誕生
第4章 リアリズム小説と読者
第5章 読者にできる仕事
第6章 語り手という代理人
第7章 性別のある読者
第8章 近代文学は終わらない
著者等紹介
石原千秋[イシハラチアキ]
1955年、東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科博士課程後期中退。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)。夏目漱石から村上春樹まで、小説の斬新な読解に定評がある。受験国語に関する本も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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