傑作浮世絵コレクション
歌川国芳―遊戯と反骨の奇才絵師

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784309623238
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0071

出版社内容情報

幅広い分野を精力的に手がけ、規制をものともせず、機知に富んだ作品を描き続けた国芳の魅力を、傑作の数々とともに。オールカラー。

内容説明

血湧き肉躍る、奇想の宝庫。物語の真髄をスリリングに描いてみせた第一人者―。浮世絵の枠を超える奇想天外なアイデアで一世を風靡。軽妙洒脱な遊び心で禁令をくぐり抜け、庶民の喝采を浴びた。これぞ、江戸のグラフィックデザイン!オールカラー収録作品180点超。

目次

武者絵
妖怪画
役者絵
戯画
美人画
相撲画
年中行事
風景画

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

麦踏

25
よっ!待ってました!国芳ッ!と掛け声をしたくなる一冊。ああーこれこれ。やっぱり私は国芳が好きだ。美術に疎い私が「線が明るい」などと言うのは噴飯ものだろうか。大胆な構図、明るく力強い線、可笑しさ。美人画も芳年には儚い美しさがある。でも私はこのあだっぽい陽気な女たちが好き。誰も思いつかないような巨大な骸骨の表情が好き。生き生きとした猫たちも可愛らしい。久々に国芳に再会出来て本当に良かった。これからも好きでいよう。流れを作ってもらった読友さん達に感謝です。堪能!2017/11/27

たまきら

16
実家で。この絵師はほんとうにおもしろい。猫好きにはこたえられないし。日本の漫画のすごさ、大衆文化の質の高さににやり。識字率が高かった(今も高い)自分たちの文化を自慢したくなる一冊です。2017/01/09

nizimasu

5
歌川国芳の作品を見ていると、まるでジャンプやマガジンのような少年マンガの源流みたいなものを感じる。鮮やかな色彩にかぶいている武者絵に役者絵、妖怪とかも水木しげる先生の遥か以前に描いていてこれはなんか見ているだけでついわくわくしてしまいます。江戸時代の小説や黄表紙はまだ日本が開国する前の文化が爛熟した幻想的でウイットに富んでいた作品も多くて読んでいて楽しくなります2014/10/21

まえじぃ

4
こちらも歌川国芳の図版本。先ほどの猫づくしと違い、初期から晩年まで、ありとあらゆるジャンルの国芳作品が載っている。武者絵や妖怪、動物画が多い感じ?猫絵は少ない。国芳は引き出しが多いな、と圧倒されてしまう。好きなのはやっぱり猫絵、武者と描かれているのでは『白須賀十衛門と猫石の怪』の化け猫絵、妖怪ものは滝夜叉姫の『相馬の古内裏』。インパクト大な上、見るたびに目を見張る一瞬の恐怖感がたまらなく好き。あと、故郷のこともあって、大星由良之助を描いたものも好きです。いかつくなく、丸く緩く、昼行灯な感じが出てていい!2015/10/03

やまだ

4
解説が少しとエッセイが3つ。本格的に勉強したわけじゃないからとても勉強になった。でも載っている絵が一部なのと、やはりA4サイズなので詳しくじっくり眺めるには不向き……でかい図版欲しいな〜〜。歌川国芳を知らない人に解説すると、とても面白い絵を描く人。独創的で、派手で、茶目っ気があって。幕府の弾圧にもとんちでするりと躱してしまう。細部までほんと細かくて書き込まれてあって見ていて楽しい。将棋のコマに体を生やして合戦図を描いたり、人で人の顔を描いたり。普通思いつかない。まさに遊戯と反骨の奇才絵師です。2014/08/12

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