傑作浮世絵コレクション
月岡芳年―血と怪奇の異才絵師

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784309623214
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0071

出版社内容情報

衝撃の残酷絵で一躍人気絵師へ。多様な画風をこなし、維新後も新生面を見出した芳年の魅力を、傑作の数々とともに。オールカラー。

内容説明

狂気と戦慄を、美と快楽に変えた達人―「最後の浮世絵師」「血まみれ芳年」が放つ、魅惑の奇想世界へ。衝撃の「血みどろ絵」から、豪快無比の武者絵、不気味な幽霊・妖怪画、艶やかな美人画・風俗画、新時代をとらえた新聞錦絵、はじまりのイラストレーションまで、オールカラー収録作品200点超。

目次

「通俗西遊記」―西遊記の名場面を若き芳年が躍動的なタッチで描く
「和漢百物語」―日本と中国の怪奇談と英雄にまつわる幻想世界
「美勇水滸伝」―小説や芝居好きにはたまらない、読本や合巻の登場人物が続々登場
「和漢豪気揃」―漲るエネルぎー、色彩とともに溢れ出す
「近世侠義伝」―大利根河原での決闘、侠客たちの争いを描く
「英名二十八衆句」―残酷を極めた血みどろの世界を活写する
「東錦浮世稿談」―当時人気のあった講談を題材にした全五十話
「魁題百撰相」―古今の英雄たちの名前で官軍と彰義隊の壮絶な戦いを描く
「一魁隨筆」―和漢の物語の主人公が勢ぞろい、夢幻と奇怪の世界を垣間見る
「雅立功名鑑」―歴史に名を残した武将たちの、若き頃の強くてたくましい姿〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomineko@猫と共に生きる

57
三島由紀夫氏も愛した吉年は国芳の門人。江戸川乱歩先生もコメントを寄せておられる。血みどろ浮世絵と言われてはいるが芸術性が非常に高い。おどろおどろしくも美しく哀しく勇壮で時に可愛い。人間が描いたとは思えない技巧には目を見張る。文字も美しい。後醍醐天皇天皇等の図絵は国宝級!ユーモアたっぷりの漫画まで描いている。楽しく怪しく恐ろしい。オススメです✨✨✨2023/08/03

たろさ

14
[図書館本]「血みどろ絵」ということも忘れて躍動感と色の洪水に心ときめく。どれも構図が素晴らしくとても計算されている。実物が見たい。いつか歌川国芳の「相馬の古内裏」をでかでかと部屋に飾りたいと思っているのだが弟子の月岡芳年もいい。「新形三十六怪撰 蒲生貞秀臣土岐元貞」とか部屋にあったら夢に出てきそうな勢い。2018/09/18

つくし

4
浮世絵というと江戸時代のイメージがあったのだけれど、私が魅入られた芳年の作風は明治に入ってから洗練されたものだったよう。八百屋お七を始め、臨場感、色彩、構図の妙が楽しめる一冊。芳年自身や作品の制作についての解説よりも、各作品が何を描いているのか、場面や背景の解説がメインであることでちょっと造詣が深くなれそうな感じです。2022/09/02

ぴあ

2
タイトルから無惨絵多めなのかと思ったけどそんなこともなく、変化に富んでいて見応えありました。次は暁斎らしいのでそちらも楽しみ。2014/06/08

@yuc

1
楽しんだ。やっぱり芳年は武者絵がいい。芳年武者无類の馬に乗ったいくつかの作品は、ダイナミックな構図と身につける物の模様の繊細な表現が大好き。年を重ねるにつれて、人物の描き方がスマートシャープな印象になってきてるのが私好み。「月百姿 神事残月 旧山王祭」の奥行きを感じる構図に惚れ惚れする。色使いもこれまた鮮やか繊細で、浮世絵で表現されていることに驚きます。実物見てみたいなー。2024/02/07

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