出版社内容情報
ナチス占領下のアヴィニョンの惨状を克明に描きブッカー最終候補となった傑作。美貌の精神科医の周囲に交錯する多くの死と多くの愛。
【著者紹介】
1912~1990。イギリス系植民者の息子としてインドに生まれ、イギリスで育つ。小説『黒い本』『アレクサンドリア四重奏』『アヴィニョン五重奏』、紀行『苦いレモン』、詩集『私だけの国』他。
内容説明
戦争の火蓋が切って落とされる中、「堕落以前のエデン」だったプロヴァンスで最後のひと夏を過ごした若者たちもばらばらになり、それぞれの運命をたどる。ドイツに渡りナチスに傾倒しているというリヴィアのその後は?ヒトラーも狙うテンプル騎士団の秘宝のありかは?多くの死と多くの愛が交錯し、さらなる謎と陰謀の渦巻く第3巻。
著者等紹介
ダレル,ロレンス[ダレル,ロレンス] [Durrell,Lawrence]
1912‐1990。イギリス系植民者の息子としてインドに生まれる。11歳のとき、父の意向でイギリス本国に渡り、カンタベリーの寄宿学校に入学するが、学校の教育が性に合わず退学。個人教授を受けながらケンブリッジ大学の入学試験を試みて失敗する。その後、不動産屋で働いたりナイトクラブでピアノを弾いたりするが定職にはつかない。1935年23歳で、家族とともにギリシア領コルフ島に移住。数年間この島で暮らしてから外交官生活に入り、アテネ、カイロ、アレクサンドリア、ロードス島、コルドバ(アルゼンチン)、ベオグラードなどに滞在する。1938年、小説『黒い本』をパリにて発表。T・S・エリオットやヘンリー・ミラーに絶賛されて作家としての地位を確立する
藤井光[フジイヒカル]
1980年、大阪府高槻市に生まれる。北海道大学文学部卒業。現在同志社大学文学部英文学科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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