内容説明
夫殺しの罪でタール池に生きたまま沈められる姉さんの死を、僕たちは歌いながら最後まで見届ける―世界幻想文学大賞受賞の残酷譚「沈んでいく姉さんを送る歌」、道化師を執拗に狙う殺し屋を描く「赤鼻の日」、象の一人称で語られる逃走劇「愛しいピピット」、奇形の天使との遭遇を描くファンタジー「俗世の働き手」、大気が汚染されつくした近未来、祖母の葬儀へ向かう孫が幼い日の記憶をたどる「無窮の光」、凶暴な怪物の襲来に怯える異世界を舞台にした、少女の苦い初恋物語「ヨウリンイン」ほか、全10篇。
著者等紹介
ラナガン,マーゴ[ラナガン,マーゴ][Lanagan,Margo]
1960年、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州生まれ。ロンドンやパリでの海外生活を経て、大学で歴史を専攻。その後、百科事典のセールス、調理師、フリーランスの編集者として働きながら、91年にWildgameで本格デビューを果たし、ヤングアダルト小説を中心に発表を続ける。2000年、初の短篇集White Timeが国内で好評を博す。続く『ブラックジュース』で世界幻想文学大賞、ディトマー賞などの名だたる賞を受け、ニューヨークタイムズのベストセラーリストに載るなど、一躍世界的に脚光を浴びる。現在はシドニー在住。ふたりの息子の母親でもある
佐田千織[サダチオリ]
1965年生まれ。関西大学文学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
ニミッツクラス
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かわうそ
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