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土を喰ふ日々―わが精進十二カ月
一日暮し
精進百撰
才市
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
2
禅宗寺の生活や精進料理といった、無縁ではあるが、年を重ねるごとに憧れのように感じることが、一流の作家によって具体的に書かれている。特定の宗派というわけではなく、仏教全般に興味があり、それが醸し出す精神といったものに、環境問題や分断化する世界といった現代の危機に対する強いメッセージ性を感じてきた。そのような私が、仏教に求めてきたものが、主に宗教哲学や思想面での理論、教義であったが、それらがどれ程自らに血肉化されているかと問えば、甚だ心もとないものであると言わざるを得ない。→(2)2020/08/22