内容説明
人間の心の奥底に迫る「怪異」と「不思議」の世界。さまざまな分野にひらかれた新しい民俗学大系(全8巻)の全貌が明らかに。各巻巻末に小松和彦の書き下し解説を付す。
目次
1 総論
2 憑きものの歴史
3 憑きものの民俗学
4 憑きものの精神史
5 憑きものの民俗誌
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
36
小松和彦氏の著作は久しぶり。相変わらずすごくいい。憑依や妖怪などを民俗学として位置づけ、それが現代でも通じていることだとする解釈は本当に心の底から理解できる。さらに本著では様々な学問の角度からも考察されており、一読の価値あり。2013/03/01
はるゆき
0
憑きものに関連する論文集/イヅナ/キツネ/ミコ/呪詛2013/07/16
橘未定
0
様々な切り口で書かれた憑きものにまつわる論文集。時代の変遷による信仰の変化など、興味深い事例を交えながら綴られる。2009/09/20
T-hiro
0
ついこの間と思ったら、「6.幽霊」を読んだのは、去年の秋だった…。そんなわけで、大学生の時からの宿題?の「1.憑きもの」をようやく読破。憑きもの研究の論文集だが、最早「憑きもの」に対する馴染みが薄すぎて、内容が入ってこないことこの上ない。めーーーーーっちゃざっくり言ってしまえば、閉鎖的な村落社会に後から入ってきて急に成功した家への妬みとか、説明のつかない風土病の様なものを、解釈するために使われた物、と言えるかな。個人的には「幽霊」の方が面白かったかなぁ。2018/03/25