出版社内容情報
戦後70年記念の新装版。ヒトラー千年帝国の幻想と残酷で悲惨な結末。第三帝国の起源から大戦、帝国崩壊まで詳しく地図で解説。
【著者紹介】
ロンドンのキングズ・カレッジ教授。歴史学。
内容説明
地図で初めて見えてくる20世紀最大の事件!ヒトラーの幻想と残酷で悲惨な結末に終わった千年帝国の全史を豊富な地図と図版でまとめた決定版資料!
目次
1 戦争から第三帝国へ 1918~33年
2 独裁政権の確立
3 ドイツの外交政策 1933~39年
4 拡大と戦争 1939~45年
5 ドイツの「新秩序」
6 ドイツの社会と総力戦
7 第3帝国の終焉と戦後のドイツ
著者等紹介
オウヴァリー,リチャード[オウヴァリー,リチャード] [Overy,Richard]
ロンドン大学キングス・カレッジでヨーロッパ現代史の教鞭をとる。とくにドイツ史が専門
永井清彦[ナガイキヨヒコ]
1935年生まれ。朝日新聞社などでジャーナリストとして勤務後、共立女子大学教授としてドイツ現代史を講じる
秀岡尚子[ヒデオカナオコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akanishi
1
政権をとるまでの地方議会での広がりについて、地図での説明がわかりやすかった。2016/08/07
ぷるぷる
1
ビスマルクの作った統一ドイツ帝国=小ドイツで1次大戦までの50年弱存在したことに対し、第三帝国=大ドイツなんだそうで1939~1945年の6年間にのみ存在したことになる。その小ドイツ~大ドイツの終焉に至るまでのドイツの動向を地図を使って教えてくれるのが理解しやすく面白い。現代にもナチズムは生き続けていると警鐘めいたことを言って本書は終わるが、流石に暴力も強奪も現代の経済的優位性の構築には必要ないことが分かってしまったので、よほど頭悪くなければ極端に振れることはないんじゃないかと期待します。2015/05/05
ヨシフおじさん
0
独ソ戦にドイツが勝利したのちの東方生存圏をどう支配していくのかの構想をここまで詳しく述べられているものはなかなかないでしょう(初めて見た)。だからこそ参考文献等の記載が欲しいのです。バルバロッサ作戦の項に、バルバロッサとブラウ(青)を一緒に記載していたのには驚きました。戦略目標が全然違うのに。またバグラチオン・オーバーロード作戦の記載がないのも驚きでした。それぞれ東部・西部の崩壊のきっかけとなる出来事なのに。2020/03/12