内容説明
詩文の華、盛唐に繚乱と咲き乱る楊貴妃に死を賜う玄宗の慟哭。開元時代、百万余の人々が行き交う大都・長安にその繁栄を謳歌する宮廷貴族たち。やがて、三百年の栄華を誇った大帝国も空しくついえる。
目次
第1章 貞観の治
第2章 玄奘取経記
第3章 女帝一代記
第4章 楊貴妃と安・史の乱
第5章 盛唐の詩人たち
第6章 藩鎮と宦官
第7章 唐朝の滅亡
第8章 中唐・晩唐の詩人たち
第9章 饒勇の武将・暗愚の君
第10章 契丹禍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
6
第5巻は貞観の治から五代十国時代まで。加えて盛唐期の李白、杜甫、晩唐期の杜牧らの詩人たちもそれぞれ1章かけて記載されている。一言だけだが好きな詩人である鬼才李賀が含まれてるのが良かった。安史の乱の平定で郭子儀が登場するが、ある章ではその配下の李光弼のおかげのように書かれ、他の章では郭子儀が名将として書かれていて、人によって評価が違うんだなと思った次第。晩唐はあまり知らなかったので勉強になりました。玄宗のあとは愚帝ばかりだと思ったら、宣宗というまともな皇帝も居たとは。五代十国は南の十国が書いてないのが残念。2019/07/28