妻の女友達―ミステリー篇

妻の女友達―ミステリー篇

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309602943
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

内容説明

美をはらむ恐怖、その香しき世界。平穏な家庭。慎ましい妻。男には満ち足りた生活があった。あの女が現れるまでは―。日常に忍び寄る殺意を描く表題作他、筆者自選の三篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もりくに

67
小池真理子さんの小説はあまり読んでいないが、「物語性」が強くてとても面白い。本書の巻末エッセイは、その名も「物語の快楽」。勧善懲悪のミステリーに飽き足らず、「もっと毒を」と。彼女のお好みの基本的なスタイルは、「善」が予想もしなかった方向に進んで、あげくの果てに「悪」を引き受けてしまう・・といった流れ。四作の短編集。表題作の「妻の女友達」。市役所の戸籍係として平凡な生活をしていた広中肇の妻の志津子の高校時代のクラスメートの多田美雪。妻が彼女のハウスキーピングを引き受けて・・・。「アイツサエ イナケレバ」。→2022/04/18

リッツ

34
再読。元祖イヤミスって言ったら失礼でしょうか?ジワジワモゾモゾと恐怖がやってくる。そして身から出た錆ながら、ちよっとお気の毒だったり、後味かなり悪かったり、あ~あ、と思いながら読んでたらラストの話で、不謹慎ながらもヨッシャー!と。2018/09/25

スノーマン

22
かなり前の作品なのに、古くさい感じは受けず、とても面白かった。『妻の女友達』の夫といい、『泣かない女』の主人公といい、気色の悪さが現代にも十分通じる。。たくましく強い女たち笑 2019/05/09

milk tea

6
全4話(妻の女友達、泣かない女、悪者は誰?、鍵老人)の短編集。読んでるとどの作品も先が気になってしまいました。なかなか面白かったです。2015/12/24

nonicchi

4
表題作「妻の女友達」は小池真理子さんの初期の代表作。未読だったので読んでみました。昭和の終わりから平成の初め位の主婦、キャリアウーマンってこんな感じだったなあ。ものすごく時代を感じました。もちろん男性の意識も古めかしい。時代感覚がわかっていれば面白いと思います。ラストのおじいちゃんのお話は、ありがちな勧善懲悪ものなのに一番ほっこりし、私も歳をとったのだなと思います。今では72歳でもじいさん扱いされないけど、あの当時は立派なご老人、平均寿命が延びたんですね~。2021/08/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/433419
  • ご注意事項