出版社内容情報
バビロン、ニューヨークなどの地名の語源を探れば「世界の中心」の変遷も明らかに。地名はまさに歴史の化石だった!
内容説明
当時の人々は、その空間にどんな地理的・政治的な意味合いを持たせていたのか?文明の源=世界の中心は、かつて砂漠地帯だったが、それが紆余曲折を経てアメリカに遷るまでの経緯も「地名」の由来を紐解けばよくわかる!
目次
第1章 文明発祥の秘密がたどれる「エジプト・西アジア」の地名
第2章 「古代地中海」を舞台にした商業民の活躍がわかる地名
第3章 諸民族が興亡を繰り広げた「ヨーロッパ」の地名
第4章 “豊かな辺境”の歴史を物語る「インド・東南アジア」の地名
第5章 独自の世界観を誇示する「中華帝国」の地名
第6章 アラブとモンゴル、二大遊牧民が駆け巡った「ユーラシア」の地名
第7章 「大航海時代」、新たに地図へ書き加えられた地名
第8章 19世紀、「大英帝国」の世界戦略がわかる地名
第9章 現代の覇権国家「アメリカ」の成り立ちを示す地名
著者等紹介
宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。筑波大学附属高校教諭、筑波大学講師、北海道教育大学教授などを経て、現在は歴史書の著者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふら〜
1
色々な地名・都市名の語源を世界史の理解の補助線に、という感じ。様々な語源が出てくるので、語源問題対策にクイズプレイヤーにはおすすめ。2021/07/18
Teo
1
読むだけで世界史の大雑把な流れを読む事にもなる。欧米系の地名がどうしてそうなったかがやはり一番多い。中国はそんなに無い。そしてその周辺国はさらに無い。2020/10/26
まーくん
0
地名から都市の成立を知ることで地政学的観点で歴史、すなわち経済活動や勢力争いを俯瞰できる。いつの世も人間の本質は変わらないし、国民性を感じることもできた2020/12/30
tban
0
知識の総ざらいに 地名の由来からひも解く、民族の興亡だが、 とらえ方が大きいだけに、ザッと流す感じになります。 しかし、その流し方がダイナミックなだけに頭にスルスルと 入ってきます。基礎的な知識が断片として蓄積している人には 総ざらいとして読む仕上げ本といった感じです。 案外知らなかったことが見えてきます。知的好奇心のための本。 2020/10/14