内容説明
猛毒をもつ魚や捨てていた鳥の内臓まで旨い珍味に変え、カビさえも利用して風味高き食品を生みだす…。どの民族も美味の獲得に執念を燃やし、深い知恵を働かせ工夫を凝らしてすばらしい味を手に入れた。奇跡的ともいえる驚くべき“食の発明・発見”を探る。
目次
1 何でも食べ尽くす人間の飽くなき食欲が生んだ美味
2 民族たちの知恵と工夫が珍無類の食を創りだした
3 あらゆる材料から酒を造る世界の驚くべきアイデア
4 とてつもない臭いの中に極上の味を発見
5 豊かな食文化をもたらした東西自慢の食の発明
6 太古の日本人は執念で旨い酒を手に入れた
7 発酵を巧みに利用した“医食同源”の奇跡
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ココアにんにく
0
20010806
iqo720
0
食にかける人類の英知を知ることができる。 生きることは食べることなのだと納得。 国や地域独特の食風習がとても面白く、 世界は広くもあり、狭くもあると教えてくれた。 ゲテモノと言ってしまえばそれまでだが、 それを食べるようになった経緯を想像するだけで、 人間って凄いなと思わせてくれる。2010/04/07
ようはん
0
20年も前の未成年だった頃に初めて読んだ小泉武夫先生の著書。世界各地の発酵食品を紹介しておりシュールストレンミングや無毒化したフグの卵巣の糠漬けの存在はこの本で知った