出版社内容情報
同じ国史の書なのに収載されている出来事が違っていたり、同じ事件でもストーリーが違っていたりする理由とは。その違いの謎を解く！
内容説明
二代から九代までの天皇の重要な記事が違うのは、なぜか？日本武尊の人物像が、別人のように描かれている理由とは？出雲神話と大国主命の取り上げ方が大きく異なる事情とは？『日本書紀』が、黄泉国訪問を詳しく書かない意図とは？邪馬台国の卑弥呼についての記述はあるのか？…ｅｔｃ．数々の疑問から、歴史の紡ぎ手の作為・思惑が浮かび上がる！天武天皇が国史を二つつくらせた理由。
目次
１章 「記紀の成り立ち」をめぐる謎と疑問
２章 「日本創生の神話」の違いを読み解く
３章 「大国主命と国譲りの神話」の違いを読み解く
４章 「大和朝廷の起源」の違いを読み解く
５章 「大和朝廷の黎明期」の違いを読み解く
６章 「日本武尊と神功皇后の物語」の違いを読み解く
７章 「大王と豪族の争い」の違いを読み解く
終章 『日本書紀』だけに書かれた『古事記』以後の時代の謎
著者等紹介
武光誠［タケミツマコト］
１９５０年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。専攻は日本古代史、歴史哲学。広範な分野にわたる執筆活動を展開している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
12
読みやすい。けど題材が題材だけに、人名が長くて読みが難しいので、内容を理解するのが大変だった。『日本書紀』の内容はだいぶ潤色されているなぁと感じた。『古事記』の方が史実に近いのかもしれない。しかし『日本書紀』でまったく架空の天皇を想像したというのはどうだろう？潤色はあっても、それは考えにくいと思う。2018/09/09
雛子
6
古事記は国内向け、日本書紀は外国向け。読みやすくて面白かったけど、少し物足りなさも感じてしまった。2018/06/01
悸村成一
1
読了101冊め。国事行為を委任しません（日本国憲法 第4条）。李成一。2021/11/10
inaryoXD11
0
最近は「紀前記後」派に偏っていたのだが、この本を読んでまた意見が変わりそう。 古事記と日本書紀の記述や編纂方針の違いがわかりやすく説明されている。 記述内容の詳細な紹介はなるべく控えられており、読みやすかった。 両書に書かれている内容については、一般的な解釈に基づいており、エキサイティングな新説を提示するのではなく、するっと読める。 ここの説明の省略部分については他の本を読むように、との注釈があるともっとよかった。2018/09/27
