Kawade夢文庫
世界の宗教は人間に何を禁じてきたか―キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教…

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309499413
  • NDC分類 160
  • Cコード C0114

出版社内容情報

なぜイスラム教は豚肉を禁じるのか? ……素朴な疑問から「宗教は人間に何を禁じているのか」「それはなぜか」を紐解く。

【著者紹介】
1948年鹿児島県生まれ。1974年、東京大学文学部を卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、國學院大學神道文化学部教授ならびに同大学日本文化研究所所長。

内容説明

「カトリックは離婚を認めない」「ユダヤ教・イスラム教は偶像崇拝を禁じる」…など、なぜ宗教には多様なタブーが存在するのか?戒律を紐解きながら「宗教の謎」にせまる書!

目次

「宗教上のタブー」と「戒律」の切っても切れない関係―プロローグ
1章 美味しくても食べてはいけないのはなぜ?―「食」をめぐる、さまざまなタブー
2章 それは時に「2人の合意」より重い―戒律が分断する「性と愛」
3章 救いを求めれば、現世の生き方も変わる―「死後の世界」はどう説かれてきたか
4章 共通する教えと、異なるスタイル―何を尊び、どのように祈るのか
5章 価値観を教え継ぐシステムとして―「教育」と宗教はどこまで不可分か
6章 神は、清く貧しい者を愛するか―「お金」と宗教の悩ましい関係
7章 歴史上、繰り返された排斥と統合―戦争を禁じる宗教、認める宗教
8章 意識しえないからこそ、時に危うい―生活に溶け込む信仰と戒律
グローバル社会における相互理解のために―エピローグ

著者等紹介

井上順孝[イノウエノブタカ]
1948年生まれ。東京大学文学部卒業。74年に東京大学文学部助手、82年に國學院大学日本文化研究所講師。同教授を経て、2002年に神道文化学部教授。「宗教と社会」学会会長、日本宗教学会会長を務めた。現在は宗教文化教育や認知宗教学に関する研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぽぞう☆

20
近所のセブンイレブンで買ったコンビニ本。コンビニ本にしては良書かも。世界の宗教を知る入門的な。2016/03/25

雛子

7
学生のころ赤十字の宿泊研修で世界各国の同世代の子たちと数日過ごした。私が特に親しくなったのがアメリカ人、バングラデシュ人。彼らはそれぞれに信仰をもっていて、その信仰に基づく戒律のなかで生きていて、しばしばささいな衝突を招いていたのが印象的で。手料理を作ってのパーティーで「豚肉が入っているから食べられない」という彼女に「せっかく友人が作ったものなんだから食べろ」という彼。私たち日本人が彼らを理解するにはそれぞれの宗教をきちんと理解する必要がある。この本は、各宗教のタブーとその起源がわかりやすく記された良書。2016/05/07

うえ

6
「現世における不平等が過去の行為の結果だとすると、自分の生まれながらの境遇に不満があっても諦めざるをえない。ウェーバーは、不条理に思える苦難についての宗教的説明を「不幸の神義論」と名付けた。他の人は普通に暮らしているのに、なぜ自分だけがこのように苦しまなければならないのかという類いの疑問は「運が悪かった」というだけではなかなか納得できない。善人が苦しむ場合があればなおさらである…ウェーバーは…人々が納得した神義論は、ゾロアスター教の二言論…インドのカルマ説、そしてカルヴァン派の予定説の三つであると考えた」2017/10/15

てくてく

5
食や性、戦争などの項目において、それぞれの宗教が何を禁じてきたのかを丁寧に説明した本。分類しづらいものが食のタブーになりやすい、というのはなるほど、と思った。2016/08/05

ウェイランド

4
タイトル通りの本だけど、解説が丁寧でわかりやすい。2016/03/28

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