出版社内容情報
「初詣」は鉄道会社のキャンペーンから始まった……古いようで意外に新しい伝統・風習のルーツを明らかにする本。
内容説明
あの行事・習慣・文化のよもやの由緒とは!除夜の鐘、七五三、先祖代々の墓…は歴史の浅い慣習!いつ、どのように始まったのか?広く国民に定着したきっかけは?「伝統」に隠された真実を明らかにする!
目次
1章 初詣、除夜の鐘、端午の節句…―みんなが信じている年中行事の大誤解
2章 角隠し、黒い喪服、告別式…―実は近年ひろまった冠婚葬祭のしきたり
3章 箸の正しい持ち方、和服の着方…―あの衣食住の習慣は意外や、最近生まれていた
4章 家族、夫婦同姓、専業主婦…―「昔から…」は大間違い!家庭・家族のスタイル
5章 御朱印、二拝二拍手一拝、水子供養…―宗教的習わしの多くはけっこう“新しい”
6章 『君が代』、大和魂、武士道…―古来、伝統とされてきた日本文化のウソ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
63
☆5。いかなる「伝統」も「始まり」があるわけで、そういう意味では全ての「伝統」は「創られた」ものだ。が、その単純な事実をつい忘れがちだ。創られた過程、段階、目的、価値等がいつの間にか忘れ去られて、あるいは意図的に忘却して、後から追加された別の「過程」「段階」「目的」「価値」を古くからあるものと認識しがちだ。この本はそういった議論の部分までは突っ込まないが、その分結構ためになる知識が満載されている。本来ならば文庫サイズではなくて単行本で、もっと詳しく、「伝統」議論も含めて欲しかった。でもこれはこれで満足。2020/12/28
へくとぱすかる
61
「偽書」だけではない。「いわゆる伝統」の中にも、歴史の浅い・浅すぎるものが多数あるという事実が、本書にコンパクトにまとめられている。困るのは、政府が国民を統制したり、都合よく働かせるために創作した習慣や、形式を定めた風習である。注意しなければならないのは、わずか数十年間のものであっても、何となく昔から存在するかのように錯覚してしまうこと。くれぐれも簡単に「昔はよかった」的空気に踊らされず、間違った歴史に回帰しないように警戒するべきだろう。みんなやっているから自分も、みたいな考えは、みんなの不幸につながる。2020/12/18
Go Extreme
5
初詣、除夜の鐘、端午の節句―みんなが信じている年中行事の大誤解 角隠し、黒い喪服、告別式―実は近年ひろまった冠婚葬祭のしきたり 箸の正しい持ち方、和服の着方―あの衣食住の習慣は意外や、最近生まれていた 家族、夫婦同姓、専業主婦―「昔から…」は大間違い!家庭・家族のスタイル 御朱印、二拝二拍手一拝、水子供養―宗教的習わしの多くはけっこう“新しい” 『君が代』、大和魂、武士道―古来、伝統とされてきた日本文化のウソ2021/05/09
K
2
古くからのしきたりや伝統行事と思っていたものが、実は比較的新しく作られたものだったりと意外な事実がわかって面白かったです。2022/08/09
やぶチャン
1
★4.02021/04/26