出版社内容情報
タタールの軛より恐ろしい前時代からレーニン・スターリンの蛮行、リトビネンコ暗殺事件……「おそロシア」には理由があった!
内容説明
皇帝、女帝、コサック、そして「覚醒したロシア人」…彼らを過酷かつ陰惨な行為に駆り立てたものは何だったのか?現代ロシアまでの1200年の歴史もよくわかる!
目次
1 ルーシ~キプチャク=ハン国編―240年間の「タタールの軛」より酷かったルーシ時代
2 モスクワ大公国編―恐怖の「雷帝」イワン4世はなぜ錯乱死を遂げたのか?
3 ロマノフ朝興隆編―近代化の祖ピョートル1世はなぜ肉親を幽閉・殺害したか
4 ロマノフ朝女帝輩出時代編―実はドイツ人!華麗なる女帝エカチェリーナの“裏の顔”とは
5 ロマノフ朝の終焉編―過激思想と暴力に引き裂かれた帝政ロシアの断末魔
6 レーニン&スターリンのソ連編―レーニンが収奪・虐殺の手法を教え、スターリンが冷酷・大胆に実行した
7 ソ連崩壊~現代ロシア編―ソ連が崩壊しても“恐ろしあ”は変わらない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わんこ
1
ヨーロッパに行く時、13時間のフライト中10時間くらいはロシア上空、どんだけ広いねん!それだけ広いのに農耕には向かない凍てついた土地が多く、情報も広がりにくく人の心も閉ざされがちになるのだろう。裏切ったり粛清したりが普通の歴史、まさにおそろしや!!ベルリンにいた時、旧東ドイツの地区だったので建物にソ連の雰囲気を感じたり、ブルガリア人の友人がキリル文字を使っていたりとロシアを少し身近に感じた。そりゃこんな歴史があれば他人を信じられる訳ないよねと妙に納得。まだまだ知らない世界の歴史や事柄をもっと知りたい。
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
何故ロシアはプーチンを支えているのかの答えを探してみたいと手に取った本。ゴルバチョフ、エリツィンの流れでロシアは革命して行くのかと思ったら、歴史上の残酷な人々の列に加わろうとしているだけだった。イワン雷帝、ピョートル1世、エカチェリーナ2世、スターリンと血の歴史を刻んで来たロシアはやはり独裁者待望なのかもしれない。日本の戦国時代もあり、中国の歴史を見ても残酷な騙し合いの歴史ではあるが、ロシアもまた同類なのだろうと思った。2023/07/24