内容説明
膨大なSM小説を渉猟し、猿ぐつわ、鞭、浣腸、繩、縛りなど、道具や手段の面から分類、SMの世界を豊かな好奇心と洒脱な語り口で考察していく、画期的な名著。用例として、伝説の雑誌『奇譚クラブ』や『裏窓』の誌面を飾った「内容的にもっともコクのある時代」の作品を中心に、名場面を大量に収録。博覧強記で知られた著者が、のちに官能小説の巨匠となる「蘭光生」名義で著した記念すべき初の著書でもある。
目次
猿ぐつわ
鞭
浣腸
切腹
磔
褌
縄
著者等紹介
蘭光生[ランコウセイ]
1933年、東京都生まれ。官能小説家。“レイプの帝王”の異名をもつ“SM御三家”のひとり。著書に『淫獣』『飼育』『レイプ請負人』他多数。また、式貴士(『カンタン刑』『鉄輪の舞』)としてSF作家、間羊太郎(『ミステリ百科事典』)として推理小説・怪奇小説評論家、小早川博として風俗研究家、ウラヌス星風として占星術師など、多面的に活躍した。91年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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