内容説明
日本領土のなかで最大の島、九州と四国を合わせたよりも広い北の大きな島が北海道とよばれるようになってから、まだ百三十年足らずでしかない。古くは渡島などとよばれ、鎌倉時代になっても、そこは異国とみなされ、蝦夷島とよばれていた。そこにはどんな人々が住み、どんな歴史と文化をはぐくんできたのだろうか。素朴な疑問を糸口に、北の大地の謎に迫る。
目次
第1章 アイヌと日本人(なぜオホーツク人は北から移住してきたのか;擦文人とはどういう人たちか ほか)
第2章 北からの黒船(蝦夷地はいつから世界に知られたのか;ロシア船がラッコ猟のために来航したのは本当か ほか)
第3章 探検と開拓(最上徳内はなぜ蝦夷地探検に情熱を燃やしたか;間宮林蔵はなぜ「海峡」を発見したのか ほか)
第4章 幕末の北海道(ペリー来航にどんな反応をしたのか;どのようにして石炭を外国船に供給したのか ほか)