感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョイフル
1
獏氏の本で、未読のものだったので読んでみた。 ちょっとむずかしかったがなかなか深かった。 日本の仏教は宗教よりも哲学の面のほうがっやっぱり強いのかなと。2019/04/07
うちこ
1
この三氏はかけあわせによって話のテイストが変わってくるのですが、「中沢新一 × 夢枕獏」だとものすごく感覚ベースのノリノリな感じ。「中沢新一 × 宮崎信也」となると、知識ベースでの重ね合いなる。「中沢新一 × 夢枕獏 × 宮崎信也」になっても、とにかく夢枕さんの投球がぜんぜん知ったかぶっていなくて、すごく好感が持てる。ナイス・ファシリテート。2011/06/19
amanon
1
この文庫版が出た約一年後にサリン事件が起きたと思うと、この書で語られていることについて今一度検証する必要があるのではないか?という気がした。またキリスト教についての考証の突っ込みがやや甘い。中世の神学論争や修道院制度についての言及が欲しかったところ。また、日本の禅学者鈴木大拙について全く触れていないというのも、多いに不満。とはいえ、興味深い発言も多々見られた。個人的に特に面白いと思ったのは荒俣氏が仏教をプロレスになぞらえて論じた箇所。両者に共通する内部抗争について、愛があればこそと断じたのはお見事? 2012/08/04
彩美心
0
かねてより私は、仏教には無ではなく有を説いてほしいと思っていた。密教がそれだというなら、ぜひ勉強しなければ。私の求める仏教が密教にあるんじゃないかという期待が膨らんだ。2016/11/10
OjohmbonX
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途中「色即是空」の講義があるんだけどその中で、空は「ない」ではなく「ないという性質がある」と考えると分かると言われて、ちょうど二項演算において「なにもしない」性質の単位元が重要というのと似てるのかなと思った。中沢新一って流れの中でふと思いついたこと、一つ跳んだことをまず口にしてみるって感じなんだ。本人としてはダイナミズムを大切にという感覚かもしれないけど、そのせいで「嘘つき」呼ばわりされるのかもね。退屈な真実と刺激的な虚偽のどちらを重視するかみたいな。もちろん刺激的な真実に越したことはないんだろうけど……2012/05/24