内容説明
ネロやメッサリナの悪徳と狂宴に象徴される帝政ローマの風俗、キリスト教、イスラム教の強い影響のもとで抑圧され、屈折した性の意識、騎士道華やかなりし中世ヨーロッパ、きらびやかなルネサンス、バロックを経て、「大革命の勃発するまえ、愛をもてあそび、絶えず恋をしていたヨーロッパの男女の時代」ロココまでを描く、興趣尽きない性風俗の絵巻。
目次
1 悪徳の頂点―帝政時代のローマ
2 悪霊の門―初期キリスト教とビザンティウム
3 人間は弱い被造物である―ムハンマドとイスラム
4 女性は生まれつき従属的地位にある―中世
5 世界でもっとも飢えたけもの…―中世からルネサンスへ
6 恋する人々にはどんなことでも許されている―宗教改革からロココへ